吉田 惠治

更新日:2019年08月30日

彦根梨生産組合吉田惠治さん

なぜ、梨農家に?

 私は非農家で育ちました。結婚し、妻の農家が梨農家をされていて、直売所では多くのお客さんが行列をつくって梨を買っていくのを見てきました。また、梨生産者の高齢化による後継者問題などの話を聞き、農業を始めようと決心しました。

 競輪選手を引退後、自転車の卸販売の仕事をしていましたが、繁忙期には出荷に追われ、何時に帰宅できるかわからない日々を過ごしていました。

 今は日が沈めば作業を終えて、子どもたちと一緒の時間を過ごすことが出来ています。

就農する準備などは?

 土にもさわったことがないくらい、農業についての知識がなく、基礎から学ぶために滋賀県立農業大学校就農科を修業しました。

 また、彦根梨以外の梨産地を訪問し、梨づくりについて学ばせていただきました。皆さん快く受け入れてくださって、いろいろなことを教えてくださいました。

 同じ梨の生産者として、より良い梨をつくり、”たくさんの人に美味しい梨を食べてもらいたい”という熱い想いを感じることができました。

梨園と軽トラの写真
梨園で作業をする吉田さんの写真

やりがいって何ですか?

 梨の栽培は、手を掛ければ掛けただけ良い梨ができると思っています。

 日当たりが良くなるように枝を整理したり、適期に作業したり、毎日梨園を見回り、何かを感じ取りながら育てていきます。

 こうして実った梨を笑顔で買ってくださるのを見て、また、「美味しい」という声を聞き、とても嬉しいし、頑張ってきてよかったと思います。

農業を通じて感じていることは?

 就農して間もなくの頃、天候などの影響で樹勢が弱り、梨の木を枯らせてしまいました。落ち込んでいたとき、「枯れたのはしょうがない。次、新しい品種を植えよう!」と声を掛けてくれる梨組合の方たちがいました。

 失敗しても次に繋げよう。新しいことにも積極的に取り組み、前向きな姿勢で、妥協を許さず梨に愛情を注ぐ。

 このような彦根梨生産組合の方たちと一緒に梨づくりが出来て、幸せに感じています。

吉田 惠治 ―YOSHIDA KEIJI―

吉田さん愛用の作業道具の写真

 約10年間の競輪選手経歴を経て、農家へ転身。彦根の特産品として知られる彦根梨は、彦根市の曽根沼干拓で二十戸の農家が団地化栽培している。希少価値が高く、甘くみずみずしいと人気を集めている。

吉田惠治さん

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