帯状疱疹について

更新日:2025年03月26日

HP番号: 24508

帯状疱疹ワクチンは、国において、予防接種法に基づく「定期接種」に位置づけられ、高齢者等の重症化予防を目的として、令和7年4月から接種を開始します。令和7年度から令和11年度までの間に1人1回、定期接種の対象となる機会があり、対象となる年度においてのみ公費助成が受けられます。

なお、令和7年度の定期接種の対象となる方は以下のとおりです。

1 令和7年度に65・70・75・80・85・90・95・100歳以上となる方(生年月日は以下の通り)

令和7年度の対象者の生年月日
年齢 生年月日
65歳 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日
70歳 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日
75歳 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日
80歳 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日
85歳 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日
90歳 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日
95歳 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日
100歳以上(注1) 大正15年4月1日以前に生まれた方

(注)100歳以上の方については、令和7年度に限り全員対象となります。

 2 接種当日60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する人(身体障害者手帳1級相当)(注2)

(注2)接種前に健康推進課にて申請が必要です。

詳細について、市ホームページをご覧ください。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスに初感染(いわゆる『水ぼうそう』)後、生涯にわたって神経に潜伏感染しているウイルスが、加齢、疲労、免疫抑制状態などの宿主の免疫力低下によって再活性化して発症します。

成人の水痘帯状疱疹ウイルス に対する抗体保有率は 90%以上であり、成人のほとんどが既に感染しており、帯状疱疹の発症リスクを有しています。また、85 歳の人の約半数が帯状疱疹を経験していると報告されており、80 歳までに3 人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。

症状

主な症状は、ウイルスが感染した神経が支配する領域の皮膚に、疼痛と水疱(水ぶくれ)を伴う赤い発疹が現れます。合併症として、皮膚病変が治癒した後に疼痛が残存し、数か月から数年持続する「帯状疱疹後神経痛」等があります。帯状疱疹患者のうち20%程度が帯状疱疹後神経痛を発症し、高齢になるほど罹患率が高いとされています。その他、ラムゼイ・ハント症候群(顔面神経麻痺など)や眼合併症(角膜炎など)、髄膜炎、脳炎、 血管炎、脳梗塞などさまざまな合併症が存在します。

治療

帯状疱疹の患者では、抗ウイルス薬の投与により、ウイルス排出期間の短縮、新規皮膚病変の出現抑制、皮膚病変の治癒の促進効果、疼痛期間の短縮と重症度の低減効果、帯状疱疹後神経痛の発症頻度を減少させる効果が認められます。抗ウイルス薬は皮疹出現後 3 日以内に投与がなされることが望ましく、 遅くとも 5 日以内に投与を開始します。帯状疱疹後神経痛は知覚神経の損傷によることから、より早期に抗ウイル ス薬投与を開始することが 帯状疱疹後神経痛を予防するためにも重要です。

予防するために

帯状疱疹の発症には、免疫機能の低下が関係していることが知られています。加齢や疲労、ストレスなどによって免疫機能が低下すると、潜伏していた水痘帯状疱疹ウイルスが再び活性化しやすくなります。また、健康な高齢者でも、加齢により免疫機能が低下していると考えられます。栄養バランスのとれた食事や質の良い睡眠、適度な運動など、日頃から免疫機能の維持を心がけ、規則正しい生活を送りましょう。

帯状疱疹の予防接種について(任意接種の方)

令和7年4月から帯状疱疹ワクチンは予防接種法に基づく「定期接種」に位置づけられますが、対象の方以外は、「任意接種」となり、接種料金は全額自己負担となります。彦根市では任意接種に対する助成事業を行っておりません。

予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また接種ができない人、接種に際し、注意を要する人もいますので、接種をご希望される方は、帯状疱疹ワクチンの取り扱いの有無や受診方法、接種費用等について、各医療機関に直接お問い合わせください。

現在、2種類のワクチンがあります。

各ワクチンの特徴
 

生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)

組換えワクチン(シングリックス)

接種対象者 50歳以上の者

50歳以上の者または

帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者

予防効果

接種後1年62.0%

接種後5年43.1%

接種後1年97.7%

接種後10年73.2%

接種回数 1回 2回
接種料金 1回8,000円程度(医療機関によって異なります。) 1回20,000円以上、2回では40,000円以上(医療機関によって異なります。)

 

なお、任意接種後に定期接種の対象年齢になられても、過去にこの予防接種に相当する予防接種を受けて接種完了している方(注1)の再接種については、明確な有効性や安全性のエビデンス(根拠)は確立しておりません。そのため、基本的には接種をしたことがある方は定期接種の対象となりませんが、前回接種を完了してから一定時間が経過し、ワクチンの有効性が減衰したと考えられる場合等、「当該予防接種を行う必要」があると、医療機関において医師に判断された場合は定期接種として認められます。 

(注1)生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)の場合は1回接種、組換えワクチン(シングリックス)の場合は2回接種

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 健康推進課

電話:0749-24-0816
ファックス:0749-24-5870

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