認知症について

更新日:2023年08月25日

認知症とは?

 認知症とは、いつ自分や家族がかかるかわからない、誰にでも起こりうる脳の病気です。

 脳は私達のあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。認知症はさまざまな原因でその脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために、体験したことを忘れやすくなったり、今までできていたことがスムーズにできなくなるなど、日常生活に支障が出ている状態がおよそ6か月以上継続している状態をいいます。

認知症にはさまざまな種類がありますが、代表的なものは以下の4つです。

 他に、認知症ではありませんが、認知症状を示す治療可能な疾患として、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、甲状腺疾患などがあります。

認知症の主な種類

アルツハイマー型認知症

認知症の半数以上を占めます。脳の中に「アミロイドβたんぱく」というたんぱく質が脳の中に蓄積することで脳の神経細胞がダメージを受けて発症します。

脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血などにより、脳の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その部分の脳の細胞が死んでしまうことなどによって起こります。

 『レビー小体型認知症

レビー小体というタンパク質が大脳皮質に広がり、「後頭葉」の血流低下が起ることによって認知症になります。

前頭側頭型認知症

脳の前頭葉と側頭葉が萎縮し、発症します。

 

老化によるもの忘れと認知症による記憶障害のちがい

老化による物忘れと認知症による記憶障害はちがいます。

老化による物忘れ

一部の記憶をその場で思い出せないが、きっかけがあれば思い出すのが特徴

  • 目の前の人の名前が思い出せない
  • 何を食べたか思い出せない
  • 約束をうっかり忘れてしまったなど

 認知症による記憶障害

記憶をその場で思い出せないだけでなく、きちんと記憶されていないのが特徴

  • 目の前の人が誰なのか分からない
  • 食べたこと自体を忘れてしまう
  • 約束したこと自体を忘れているなど

受診について

早期発見、早期受診(診断)、早期治療

認知症の早期の発見、早期の受診・診断、早期治療は、その後の生活を左右する非常に重要なことになります。「認知症はどうせ治らないから医療機関にかかっても仕方がない。」ではなく、少しでも「以前と違うな」、「何かおかしいな?」と感じたときは、早めに受診しましょう。

早い時期に受診することのメリットとして、病気が理解できる時点で受診し、少しずつ理解を深めていくと生活上の障害を軽減でき、その後のトラブルを減らすことも可能であることや、認知症のような症状が出ても治る病気(脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、甲状腺疾患など)がありますが、長期間放置すると回復が難しくなる場合もあるため、早い時期に受診することは重要です。

 何かおかしいなと感じた時は、まずは、かかりつけ医に相談してください。また、滋賀県には認知症相談医制度もあります。

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 高齢福祉推進課 地域包括支援係

電話:0749-23-9660
ファックス:0749-30-9231

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