大藪浄水場のしくみ
大藪浄水場では、琵琶湖から取り入れた水を、「緩速ろ過法」、「急速ろ過法」という
2種類の方法によってきれいにし、みなさまのご家庭へ送り届けています。

大藪浄水場
八坂町
給水能力:1日あたり54,200立方メートル
急速ろ過法 1日あたり38,000立方メートル
緩速ろ過法 1日あたり16,200立方メートル
取水口

八坂町沖合いの取水口から、琵琶湖の表流水を大藪浄水場内へ引き込んでいます。
導水管:長さ225メートル、直径900ミリメートル
取水深さ:6メートル
接合井

大きなゴミをスクリーン(網)で取り除きます。
取水ポンプ

接合井の水を取水ポンプでくみ上げ、急速ろ過施設と緩速ろ過施設に送ります。
ろ過施設
取り入れた水は、緩速ろ過法または急速ろ過法によってきれいになります。
緩速ろ過法

量水井
緩速ろ過池に流れる水の量を計って調節します。

第1ろ過池
小石の層でゴミなどを取り除きます。

第2ろ過池
砂の表面にできる生物の膜を通して水をゆっくりとろ過し、きれいにします。
急速ろ過法

着水井
次亜塩素酸ナトリウムを加え、フロック形成池に水を送ります。

フロック形成池
凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)を注入して、水中のゴミや汚れを大きい粒(フロック)状に固めます。

沈澱池
大きい粒(フロック)状に固めたものを沈降させ、上澄み水を急速ろ過池へ送ります。

急速ろ過池
沈澱池で取ることのできない小さな不純物を砂の層でろ過して取り除きます。
消毒剤注入

きれいになった水を次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。
浄水池

できあがった水を地下の浄水池に貯蔵します。
送水ポンプ

浄水池の水を送水ポンプで配水池へ送ります。
配水池
配水池に貯えられた水は、高低差を利用して各家庭や事業所へ送られます。

天王山配水池
岡町
全容量:19,300立方メートル
直径19.0メートル×19.1メートル×2池
直径27.0メートル×18.85メートル×1池

南部配水池
清崎町
全容量:10,000立方メートル
直径23.1メートル×12.1メートル×2池
その他の施設
大藪浄水場内には、浄水施設以外にも次のような施設があります。
中央監視操作室
中央監視操作室

監視カメラ

監視モニター
水道全施設の運転管理を行うほか、テロ等の外部侵入者対策として、各施設に設置した
監視カメラや外部侵入者センサーによって24時間施設の安全管理を行っています。
水質管理棟

水質管理棟
原水(きれいにする前の水)や浄水(きれいになった水)のほか、市内各地で採水した水について、安全を確認するために毎日水質検査を行っています。

水質検査機器

連続水質監視装置
主な保有水質検査機器
- ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)
- 誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)
- イオンクロマトグラフ
- 全有機炭素計
- 放射能測定器 ほか
自家発電装置

災害や緊急等の停電時にも、安全に安定して水が供給できるよう自家発電機を備えています。
排水処理棟

排水処理棟

脱水機
浄水処理過程で発生した汚水から水分をしぼって汚泥(ケーキ)にします。生成した汚泥は、セメント会社の協力を得て、セメント製品の原料へとリサイクルしています。
更新日:2024年09月02日