第61回(令和7年度)「彦根市民文芸作品」入賞者決定

更新日:2025年08月05日

HP番号: 28109

日ごろの文芸創作活動の成果を発表していただくことで、日本語の持つ繊細で美しく、情緒豊かな響きを再発見していただき、さらなる文芸活動の振興を図ることを目的に、「彦根市民文芸作品」を彦根市および近隣市町から広く募集しました。

 彦根市民文芸作品選者の審査を得て、この度入賞作品が決定しましたので、お知らせいたします。

 入賞者されました皆さま、誠におめでとうございます!

入賞者(敬称略)

  • 作者名は、雅号で掲載しております。
  • 一部表示できない漢字は、標準字体で掲載しております。
  • ホームページのシステム上、一部漢字変換できない語句があり、その語句についてはひらがなで掲載しております。
  • ホームページの都合上、横書きでの掲載となりますので、ご了承ください。
  • 詩、随筆・評論、小説の部門の作品については、タイトルのみの掲載となりますので、ご了承ください。

特選

俳句部門
作品 市町名 作者
手の甲に看護のメモや夜の秋 西今町 松本 トシ子
木の芽風ジャズセッションの軽やかさ 京町三丁目 林 尚子
大琵琶にかけ橋結ぶ時雨虹 米原市 田辺 仁美

 

短歌部門
作品 市町名 作者
初孫(ういまご)の央太郎()るガザでなくウクライナでもなきこの国に 日夏町 石原 不二子
公園のばら繚乱のシンフォニー指揮者のごとく噴水ゆれて 中藪町 山川 美江
病む足を擦り鎮めて雪掻くも掬いよろけるもうすぐ卒寿 芹橋二丁目 古池 陽彦

 

川柳部門
作品 市町名 作者
雨傘の下が私のテリトリー 大津市 金子 純子
アク強い春をしたたか老いてゆく 犬上郡多賀町 清水 容子
ガチャガチャから私わらって出てきます 新海浜二丁目 森口 ゆめみ

 

冠句部門
作品 市町名 作者
値が上がる 買わずに帰るこの辛さ 大藪町 千葉 春胤
値が上がる 生きねばならぬしぼる知恵 田附町 大谷 みつ子
一昔 日記ときどき暴れ文字 長曽根南町 高 惠三郎

 

詩部門
作品 市町名 作者
色のない景色 東近江市 叶 葉湖
雨の日 東近江市 前川 利孝

 

随筆・評論部門
作品 市町名 作者
叔父の遺したもの 平田町 伊藤 眞雄

 

小説部門
作品 市町名 作者
該当なし

入選

俳句部門
作品 市町名 作者
万緑の押し上げている天守閣 高宮町 前川 菅子
参道の(しず)もる長さ杉落葉 後三条町 秋山 正子
水入りて突如代田の宇宙めく 日夏町 林 正子
うなづくも言葉のひとつ日向ぼこ 西今町 前田 弘子
雨一と日木の芽静かにほぐれけり 日夏町 寺村 房子
春風に吸ひ込まれゆく打球音 芹橋一丁目 秋山 栄子
憂きことのなべて包むや今日の月 東近江市 坂口 靖子
花の雲大道芸の真顔なる 芹橋二丁目 大野 ゆう子
悴みし一日を解きし湯船かな 後三条町 北村 しげ子
靴底の泥かき落す竹の秋 大藪町 𠮷田 和治
風薫る心膨らむ五感かな 正法寺町 金子 君子
あやふやな九九の七段山笑う 東近江市 福澤 啓一

 

短歌部門
作品 市町名 作者
絵筆とりお喋り笑うひと時を色紙に描き思いふくらむ 日夏町 津野 幹子
廃校の校門(もん)に新学期児童()ら見えず侘したたずまい桜吹雪舞う 長浜市 小谷 敏夫
老いてなおときめき覚ゆ悩みたる短歌(うた)の一首の立ち上がる時 日夏町 寺村 享子
並び立つ老杉のシルエット染め上げて茜ひろがる産土の杜 犬上郡多賀町 木村 正子
バスに乗り昔の僕に会いたくて峠越え行く芹谷分校 東近江市 藤本 修
夫送る柩に入れるコートのポケットに残るチケット二枚 本庄町 田口 洋子

 

川柳部門
作品 市町名 作者
何としても帰ろ帰ろねおとうさん 地蔵町 大谷 のり子
バスに乗り食べるつもりのパン一つ 正法寺町 金子 君子
やさしい嘘ふえてゆくのね年重ね 大藪町 小南 苑子
飲みかけのビール残して友帰る 東沼波町 野口 博子
春をぬくゆっくりやさしく根っこまで 犬上郡甲良町 川口 利江
ルンバ君ダンスしないで掃除して 大藪町 千葉 春胤

 

冠句部門
作品 市町名 作者
一昔 ダイヤル回わす黒電話 長浜市 野口 成人
焦がれ行く 野球に夢を追い求め 米原市 成宮 義雄
一昔 母が鶴折る薬包紙 新海町 木村 美波
焦がれ行く 次よ先輩オクラホマ 犬上郡豊郷町 伊香 とし子
一昔 対面レジで和やかに 普光寺町 河合 仙治

 

詩部門
作品 市町名 作者
春の陽 正法寺町 高井 豊
老い 西今町 やまかみ まさよ

 

随筆・評論部門
作品 市町名 作者
郷愁 大藪町 柳瀬 宏子
思いもよらぬ交流 日夏町 田中 恵子

 

小説部門
作品 市町名 作者
該当なし

 

佳作

佳作につきましては受賞者多数のため、別途掲載いたします『第61回(令和7年度)彦根市民文芸作品入選集』をご覧ください。

選者(敬称略)

選者(五十音順)
部門 選者 部門 選者
俳句 秋口 大門、北川 栄子、吉永 幸司 石内 秀典、尾崎 与里子、山本 英子
短歌 河分 武士、澤 絢子、宮本 照男 随筆・評論 竹中 圭子、藤本 弘子、山口 一
川柳 重森 恒雄、峯 裕見子 小説 井上 次雄、杉山 啓志
冠句 小森 和美、田中 二天、西村 吟雪

審査

今年度の審査については、合同審査会は行わず、各部門の選者の先生方でご調整いただいたものを事務局が取りまとめを行う形で行いました。

「彦根市民文芸作品」表彰式、市民文芸講座、部門別研修会

今年度は、表彰式、市民文芸講座、部門別研修会を開催いたしません。

この記事に関するお問い合わせ先

観光文化戦略部 文化振興課

電話:0749-23-7810
ファックス:0749-21-3080

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