第52回(平成28年度)「彦根市民文芸作品」入賞者決定

更新日:2019年08月30日

日ごろの文芸創作活動の成果を発表していただくことで、日本語の持つ繊細で美しく、情緒豊かな響きを再発見していただき、さらなる文芸活動の振興を図ることを目的に、「彦根市民文芸作品」を彦根市および近隣市町から広く募集しました。

彦根市民文芸作品選者の審査を得て、この度、入賞作品が決定しましたのでお知らせいたします。

入賞者されました皆さま、誠におめでとうございます!

入賞者(敬称略)

  • 作者名は、雅号で掲載しております。
  • 一部表示できない漢字は、標準字体で掲載しております。
  • ホームページの都合上、横書きでの掲載となりますので、ご了承ください。
  • 詩、随筆・評論、小説の部門の作品については、タイトルのみの掲載となりますので、ご了承ください。

特選

俳句部門
作品 作者 市町名
梯子乗り出初の空を裏返す 高井 豊 正法寺町
夕焼を持ち上げており湖力 谷口 清香 稲枝町
屋形舟舳先に分ける花の屑 寺村 澄子 日夏町
短歌部門
作品 作者 市町名
補装具の螺子しめ終へて麻痺の子の一歩踏み出す力みつめる 高井 豊 正法寺町
新たなる五年日記に筆おろす夢をひろげる青墨香る 吉川 眞澄 米原市
米寿過ぐわれに娘の編みくれし不ぞろいの目の笑う座布団 木村 諄子 長浜市
川柳部門
作品 作者 市町名
えっそれもこれも捨てるの子らが来て 佐古 徳子 地蔵町
日が昇る面白かったと日が沈む 島田 洋子 須越町
ものさしは違いますけど影二つ 大塚 しのぶ 大藪町
冠句部門
作品 作者 市町名
一筋に知足の日々は美わしく 上田 文子 田附町
恋しくて夢のあなたに届かぬ掌 青木 郁子 愛知郡愛荘町
念のため末尾に一語愛の釘 大谷 みつ子 田附町
詩部門
作品 作者 市町名
輪の中へ 真野 美栄子 古沢町
出産ゲーム 辰巳 友佳子 東近江市
随筆・評論部門
作品 作者 市町名
裂画との出合い 中島 暉枝 本町一丁目
アルバイト 松浦 繁代 西今町
よみがえる想い出 外村 輝夫 大藪町
小説部門
作品 作者 市町名
光る河 高井 豊 正法寺町

入選

俳句部門
作品 作者 市町名
傾きし売地の札や草いきれ 藤野 千枝子 稲里町
蟬時雨抜け出て空のがらんどう 小泉 壽幸 東近江市
梅雨晴間うしろ歩きの保母の笛 古川 たけ 下西川町
空蝉や生命の重さ確と知る 小林 清次郎 東近江市
弓始め鼓動靜まる時を待つ 田辺 好子 稲里町
ランドセル背なに馴染みて若葉風 是沢 卓 大藪町
みがかれしミラーが写す新入生 田口 洋子 本庄町
池の鯉かざす日傘の中に入る 秋口 大門 西今町
山笑ふ千貫の井をふところに 清水 はる 馬場二丁目
船遊知己のごとくに手を振られ 細田 惠貢子 高宮町
向き合ふて二人の夕餉日脚伸ぶ 秋山 栄子 芹橋一丁目
整はぬ湖国駆け抜け春一番 菅生 鈴子 小泉町
短歌部門
作品 作者 市町名
常しえに美田にあれと名付けしや小字「久田田」に大型店建つ 成宮 建男 米原市
浜風に晒し天日に干されいる稲架の赤蕪漬け刻近し 古池 陽彦 芹橋二丁目
受話器よりあっけらかんの娘の声に笑うしかなし螺子外れしに 河分 武士 堀町
農を継ぐ団塊世代に明日がある土地の鼓動に合わせ鍬振る 勝木 岩松 長浜市
遠雷かはたまた饗庭野演習か寒気震わす湖西を睨みぬ 成宮 恵津子 日夏町
買い来たるいさざに混じるエビや雑魚共に煮ており湖の恵みと 古澤 貞子 東近江市
川柳部門
作品 作者 市町名
ことことと話したいことお豆さん 大谷 のり子 地蔵町
あの席で遠くばかりをみていたね 川村 美栄子 松原町
土の香が迎えてくれる精が出る 門野 操 宇尾町
いろいろの花に交じって咲いている 辻 静枝 甘呂町
リハビリの妻にやさしき糸柳 勝見 政恵 稲里町
孫が来てばあちゃんちょっと縮んだね 野口 博子 東沼波町
冠句部門
作品 作者 市町名
一筋に天賦の職を得た瞳 小林 清次郎 東近江市
念のため幹事に耳借る花の宴 古川 寛二 極楽寺町
恋しくて手繰れば遠き母の膝 野田 惣次郎 新海町
一筋に決意の夢を掴むまで 野田 美代 新海町
念のため検査うながす医者の声 田口 洋子 本庄町
一筋に詩歌の小径直進す 日比野 美鈴 長曽根南町
詩部門
作品 作者 市町名
あの夜わたしは 寺村 滋 日夏町
菜花 高井 豊 正法寺町
初春 花井 守人 西今町
天使のほほえみ 松本 トシ子 西今町
さんもんのとく やまかみ まさよ 西今町
随筆・評論部門
作品 作者 市町名
許六・正徳五年八月 小野 和子 甘呂町
かわせみ 脇坂 修身 大藪町
この思いを‼ 四ツ門 信夫 戸賀町
腰痛 森 和 長浜市
小説部門
作品 作者 市町名
くじけない勇気 外村 輝夫 大藪町

佳作

佳作につきましては受賞者多数のため、後日、掲載します第52回(平成28年度)「彦根市民文芸作品」入選集をご覧ください。

選者(敬称略)

選者(五十音順)
部門 選者 部門 選者
俳句 北川 栄子、藤田 治夫、吉永 幸司 石内 秀典、尾崎 与里子、山本 英子
短歌 木村 光子、小西 久二郎、宮本 照男 随筆・評論 野村 𡨁一、山口 育子
川柳 青木 十九郎、重森 恒雄、峯 裕見子 小説 井上 次雄、木村 泰崇
冠句 今井 三日月、柴田 遊児、西村 吟雪

合同審査会の様子

合同審査会
部門  日時  場所
5月23日(月曜日) 午後1時半から 彦根市民会館
随筆・評論 5月23日(月曜日) 午後3時から 彦根市民会館
冠句、小説 5月24日(火曜日) 午後1時半から ひこね市文化プラザ
俳句、短歌、川柳 5月25日(水曜日) 午後1時半から 彦根市民会館

上記の日程で合同審査会を実施し、選者の皆さまに作品を審査いただきました。

下記は、5月25日に実施した俳句、短歌、川柳部門の合同審査会の様子です。

合同審査会の様子の写真
合同審査会で審査を行っている審査委員の写真

表彰式、市民文芸講座、部門別研修会の様子

表彰式の様子の写真

午後1時から表彰式を開催いたしました。
入賞者の皆さん、おめでとうございます!

市民文芸講座開催の様子の写真

午後2時からは「市民文芸講座」を開催いたしました。

市民文芸講座で朗読とライヤーの演奏を行っている様子の写真

『初夏の庭に詩は満ちて』の演題で、詩人であり、ライアー(竪琴奏者)でもある淺山 泰美氏と、ライヤー奏者の内藤 沙織氏をお招きし、淺山氏自作の詩の朗読と、ライヤーの演奏をしていただきました。

部門別研修会の様子の写真

午後3時からは各部門に分かれて、部門別研修会を実施しました。

部門別研修会の様子の写真

今年の入賞作品の良かったところや、今後の創作において注意すべき点など、選者から受講者へアドバイスがありました。

この記事に関するお問い合わせ先

観光文化戦略部 文化振興課

電話:0749-23-7810
ファックス:0749-21-3080

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