第52回(平成28年度)「彦根市民文芸作品」入賞者決定
日ごろの文芸創作活動の成果を発表していただくことで、日本語の持つ繊細で美しく、情緒豊かな響きを再発見していただき、さらなる文芸活動の振興を図ることを目的に、「彦根市民文芸作品」を彦根市および近隣市町から広く募集しました。
彦根市民文芸作品選者の審査を得て、この度、入賞作品が決定しましたのでお知らせいたします。
入賞者されました皆さま、誠におめでとうございます!
入賞者(敬称略)
- 作者名は、雅号で掲載しております。
- 一部表示できない漢字は、標準字体で掲載しております。
- ホームページの都合上、横書きでの掲載となりますので、ご了承ください。
- 詩、随筆・評論、小説の部門の作品については、タイトルのみの掲載となりますので、ご了承ください。
特選
作品 | 作者 | 市町名 |
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梯子乗り出初の空を裏返す | 高井 豊 | 正法寺町 |
夕焼を持ち上げており湖力 | 谷口 清香 | 稲枝町 |
屋形舟舳先に分ける花の屑 | 寺村 澄子 | 日夏町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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補装具の螺子しめ終へて麻痺の子の一歩踏み出す力みつめる | 高井 豊 | 正法寺町 |
新たなる五年日記に筆おろす夢をひろげる青墨香る | 吉川 眞澄 | 米原市 |
米寿過ぐわれに娘の編みくれし不ぞろいの目の笑う座布団 | 木村 諄子 | 長浜市 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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えっそれもこれも捨てるの子らが来て | 佐古 徳子 | 地蔵町 |
日が昇る面白かったと日が沈む | 島田 洋子 | 須越町 |
ものさしは違いますけど影二つ | 大塚 しのぶ | 大藪町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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一筋に知足の日々は美わしく | 上田 文子 | 田附町 |
恋しくて夢のあなたに届かぬ掌 | 青木 郁子 | 愛知郡愛荘町 |
念のため末尾に一語愛の釘 | 大谷 みつ子 | 田附町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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輪の中へ | 真野 美栄子 | 古沢町 |
出産ゲーム | 辰巳 友佳子 | 東近江市 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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裂画との出合い | 中島 暉枝 | 本町一丁目 |
アルバイト | 松浦 繁代 | 西今町 |
よみがえる想い出 | 外村 輝夫 | 大藪町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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光る河 | 高井 豊 | 正法寺町 |
入選
作品 | 作者 | 市町名 |
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傾きし売地の札や草いきれ | 藤野 千枝子 | 稲里町 |
蟬時雨抜け出て空のがらんどう | 小泉 壽幸 | 東近江市 |
梅雨晴間うしろ歩きの保母の笛 | 古川 たけ | 下西川町 |
空蝉や生命の重さ確と知る | 小林 清次郎 | 東近江市 |
弓始め鼓動靜まる時を待つ | 田辺 好子 | 稲里町 |
ランドセル背なに馴染みて若葉風 | 是沢 卓 | 大藪町 |
みがかれしミラーが写す新入生 | 田口 洋子 | 本庄町 |
池の鯉かざす日傘の中に入る | 秋口 大門 | 西今町 |
山笑ふ千貫の井をふところに | 清水 はる | 馬場二丁目 |
船遊知己のごとくに手を振られ | 細田 惠貢子 | 高宮町 |
向き合ふて二人の夕餉日脚伸ぶ | 秋山 栄子 | 芹橋一丁目 |
整はぬ湖国駆け抜け春一番 | 菅生 鈴子 | 小泉町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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常しえに美田にあれと名付けしや小字「久田田」に大型店建つ | 成宮 建男 | 米原市 |
浜風に晒し天日に干されいる稲架の赤蕪漬け刻近し | 古池 陽彦 | 芹橋二丁目 |
受話器よりあっけらかんの娘の声に笑うしかなし螺子外れしに | 河分 武士 | 堀町 |
農を継ぐ団塊世代に明日がある土地の鼓動に合わせ鍬振る | 勝木 岩松 | 長浜市 |
遠雷かはたまた饗庭野演習か寒気震わす湖西を睨みぬ | 成宮 恵津子 | 日夏町 |
買い来たるいさざに混じるエビや雑魚共に煮ており湖の恵みと | 古澤 貞子 | 東近江市 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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ことことと話したいことお豆さん | 大谷 のり子 | 地蔵町 |
あの席で遠くばかりをみていたね | 川村 美栄子 | 松原町 |
土の香が迎えてくれる精が出る | 門野 操 | 宇尾町 |
いろいろの花に交じって咲いている | 辻 静枝 | 甘呂町 |
リハビリの妻にやさしき糸柳 | 勝見 政恵 | 稲里町 |
孫が来てばあちゃんちょっと縮んだね | 野口 博子 | 東沼波町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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一筋に天賦の職を得た瞳 | 小林 清次郎 | 東近江市 |
念のため幹事に耳借る花の宴 | 古川 寛二 | 極楽寺町 |
恋しくて手繰れば遠き母の膝 | 野田 惣次郎 | 新海町 |
一筋に決意の夢を掴むまで | 野田 美代 | 新海町 |
念のため検査うながす医者の声 | 田口 洋子 | 本庄町 |
一筋に詩歌の小径直進す | 日比野 美鈴 | 長曽根南町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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あの夜わたしは | 寺村 滋 | 日夏町 |
菜花 | 高井 豊 | 正法寺町 |
初春 | 花井 守人 | 西今町 |
天使のほほえみ | 松本 トシ子 | 西今町 |
さんもんのとく | やまかみ まさよ | 西今町 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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許六・正徳五年八月 | 小野 和子 | 甘呂町 |
かわせみ | 脇坂 修身 | 大藪町 |
この思いを‼ | 四ツ門 信夫 | 戸賀町 |
腰痛 | 森 和 | 長浜市 |
作品 | 作者 | 市町名 |
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くじけない勇気 | 外村 輝夫 | 大藪町 |
佳作
佳作につきましては受賞者多数のため、後日、掲載します第52回(平成28年度)「彦根市民文芸作品」入選集をご覧ください。
選者(敬称略)
部門 | 選者 | 部門 | 選者 |
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俳句 | 北川 栄子、藤田 治夫、吉永 幸司 | 詩 | 石内 秀典、尾崎 与里子、山本 英子 |
短歌 | 木村 光子、小西 久二郎、宮本 照男 | 随筆・評論 | 野村 𡨁一、山口 育子 |
川柳 | 青木 十九郎、重森 恒雄、峯 裕見子 | 小説 | 井上 次雄、木村 泰崇 |
冠句 | 今井 三日月、柴田 遊児、西村 吟雪 | ― | ― |
合同審査会の様子
部門 | 日時 | 場所 |
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詩 | 5月23日(月曜日) 午後1時半から | 彦根市民会館 |
随筆・評論 | 5月23日(月曜日) 午後3時から | 彦根市民会館 |
冠句、小説 | 5月24日(火曜日) 午後1時半から | ひこね市文化プラザ |
俳句、短歌、川柳 | 5月25日(水曜日) 午後1時半から | 彦根市民会館 |
上記の日程で合同審査会を実施し、選者の皆さまに作品を審査いただきました。
下記は、5月25日に実施した俳句、短歌、川柳部門の合同審査会の様子です。
表彰式、市民文芸講座、部門別研修会の様子
午後1時から表彰式を開催いたしました。
入賞者の皆さん、おめでとうございます!
午後2時からは「市民文芸講座」を開催いたしました。
『初夏の庭に詩は満ちて』の演題で、詩人であり、ライアー(竪琴奏者)でもある淺山 泰美氏と、ライヤー奏者の内藤 沙織氏をお招きし、淺山氏自作の詩の朗読と、ライヤーの演奏をしていただきました。
午後3時からは各部門に分かれて、部門別研修会を実施しました。
今年の入賞作品の良かったところや、今後の創作において注意すべき点など、選者から受講者へアドバイスがありました。
更新日:2019年08月30日