令和7年度 夏休み文芸ワークショップ実施内容
夏休み文芸ワークショップについて
彦根市では、「ひこね子ども文化芸術奨励事業」の一環として「夏休み文芸ワークショップ」を行っています。
この「夏休み文芸ワークショップ」は、夏休み期間中に俳句・短歌・川柳・詩の学習を通じて、日本語の持つ本来の美しさを感じ、豊かな表現力(考える力・書く力・伝える力)を育むため、市内に在学・在住の小学生・中学生を対象に実施する講座です。
彦根文芸協会の方々を講師にお招きし、今年で14回目の開催となりました。
全部門とも、各部門の基本的な知識について講義をいただいた後、作品創作、発表・講評いただく内容となりました。
作品創作の時間では、講師の先生に個別で相談することができ、自分の納得できる作品になるよう、参加者の皆さんから多くの質問が寄せられました。
発表・講評の時間では、参加者の皆さん全員に作品を発表いただきました。講師の先生や会場の皆さんと、どんなところがよかったか一緒に味わいました。
短歌部門【7月26日(土曜日)実施】
演題:「楽しく短歌を作りましょう」
「夏休み文芸ワークショップ」の第1回目は「短歌」部門です。河分 武士先生を講師に迎え、「短歌とは」をテーマに短歌の歴史から数え方、詠み方まで丁寧に講義をいただきました。
また、過去に「ひこね子ども文芸作品」に寄せられた短歌や有名な人が詠んだ短歌を例に、それぞれの作品の良さを味わったあと、創作に取り組みました。「何を題材にしようか」、「既定の文字数に収めるにはどうすれば良いか」など、講師の先生方と話しながら、作品創作に取り組み、自分だけの短歌を詠みました。
俳句部門【8月3日(日曜日)実施】
演題:「俳句を詠んでみよう」
第2回目は「俳句」部門です。林 尚子先生を講師に迎え、俳句の基本について、季語のクイズを交えながら楽しく講義いただきました。
ひこね市文化プラザの敷地内で季語を探す「吟行(ぎんこう)」や、春の季語である「しゃぼん玉」の体験を通して、何を俳句に表現するか考えました。俳句を詠む時間では、歳時記を見てみたり、講師の先生方に相談したりしながら、吟行や体験を通じて感じたり考えたことを的確に表現できるように試行錯誤し、素敵な俳句ができあがりました。
詩部門【8月9日(土曜日)実施】
演題:「あっと見つけたこと、はっと気づいたこと、ふっと心にうかんだことから詩は生まれます」
第3回目は「詩」部門です。谷口 明美先生を講師にお迎えし、まずはどんなことを詩に書こうか、それぞれ思いめぐらせるところからスタートしました。
年齢の近い参加者同士で交流したり、例題の詩にクスっと笑ったり、和やかな雰囲気の時間もあり、詩のテーマが決まればひたすら自分と向き合う集中した時間もあり、詩の世界にたっぷりと浸かることのできる環境の中、参加者の素直な気持ちが溢れる作品ができました。
川柳部門【8月24日(日曜日)実施】
演題:川柳を楽しむ“川柳ってなーに”
最終回は「川柳」部門です。森口 ゆめみ先生を講師に迎え、「川柳ってなーに」をテーマに、楽しく講義をいただきました。
「五・七・五」の心地よいリズムの中で、夏休みの思い出や、日頃感じていることなどを表現できるように、講師の先生方にアドバイスをもらいながら、思い思いの作品をつくりました。最後に、一人ずつ前に出て出来上がった作品を発表するときには、どの参加者も自分の手で生み出した川柳について生き生きとした表情で講師の先生と意見交換を行い、参加者全員でそれぞれの作品の良さを味わいました。
修了式
俳句・短歌・川柳・詩の全ての部門を受講された方に受講修了証を贈呈しました。
今年は3名の方が全部門を受講されました。
更新日:2025年10月06日