平成26年度 夏休み文芸ワークショップ実施内容

更新日:2024年09月02日

HP番号: 4702

夏休み文芸ワークショップについて

 彦根市では、子どもたちに文化芸術活動を通じて自己表現できる機会の提供し、また、日頃から熱心に文化芸術活動に取り組む子どもを表彰することで、子どもの豊かな心と感性を育て、将来の文化芸術活動の後継者を育成を目的とした「ひこね子ども文化芸術奨励事業」を行っています。

 夏休み文芸ワークショップは、夏休み期間中に日本語の持つ本来の美しさを感じてもらい、豊かな表現力(考える力・書く力・伝える力)を育むことを目的に、彦根文芸協会の方々を講師にお招きし、川柳・詩・短歌・俳句の4つの部門の講座を開催しています。

川柳部門【7月26日(土曜日)実施】

講義の様子

今井和子先生による講義中の写真

 「川柳ってなーに」をテーマに今井和子先生より川柳を教えていただきました。夏休みワークショップへの参加が初めての方も、何回も参加した方も、子どもから大人まで川柳について興味深く30分間集中して講義を受けました。

フィールドワークの様子

日陰でフィールドワークをしている親子の写真

 ひこね市文化プラザの円形広場周辺でフィールドワークを行いました。この日の気温は35℃ととても暑い日でしたが、途中日かげで休憩を取りつつ、自然に触れ、池の鯉や植物、風景などから川柳づくりのヒントを得ました。

川柳づくりの様子

椅子に座って川柳作りを楽しんでいる参加者達の写真

 フィールドワークから戻り、外の風景や自然からを基に川柳を作りました。最初はなかなか上手く作れなくて不安だった子どもたちも先生のアドバイスでコツをつかみ、中には10句以上作った子どももいました!

発表の様子

前に立ち作品の発表をしている男の子と横で笑顔で聞いている先生の写真

 作品の発表を最初は恥ずかしがっていた子どもたちも、お兄さん、お姉さんが前で発表する姿を見て、みんな大きな声で発表することが出来ました。また、色んな学校、学年の子どもたちと一緒に川柳を勉強することができました。一緒に参加された保護者の方にとってもいい刺激を受けられたのではないでしょうか。子どもたちの豊かな発想に笑いが起ったり、中には大人顔負けの川柳に驚きの声があがっていました。

詩部門【8月2日(土曜日)実施】

講義の様子

谷口明美先生による講義中の写真

 「くらし、こころ、ゆめをじぶんのことばで詩に表わそう」をテーマに谷口明美先生より詩を教えていただきました。詩をよんで思ったこと、またその詩の良かったところ、好きなところを自ら進んで手を挙げ発表し、意見を述べることが出来ました。

フィールドワークの様子

鯉の観察をしている子供たちの写真

 曇り空の中、前回の川柳と同様、フィールドワークをひこね市文化プラザ円形広場周辺で行いました。みんな池の鯉の観察に夢中でした。

詩づくりの様子

会場内で詩作りを楽しんでいる子供たちの写真

 最初、詩は長い文章を作らなければいけないと難しく考えていた子どもたちも、素直に思ったことを書けばいいんだよという先生方のアドバイスで、自分の目線で見て感じたことを素直に、詩で表すことができました。

発表の様子

作った詩を発表している小さな女の子と親子の写真

 お姉ちゃんと一緒に参加された幼稚園年中の子どもさんもお母さんと一緒に大きな声で発表することができました。フィールドワークで見た鯉を題材に詩を作る人が多かったのですが、それぞれ内容が異なっていて、子どもたちならではの考え方や感じ方があり、おもしろかったです。みんな普段のくらしや生活の中で感じている素直な心、気持ちを上手に詩に表わすことができました。

短歌部門【8月9日(土曜日)実施】

講義の様子

河分武士先生による講義中の写真

 「短歌の世界」をテーマに河分 武士先生に短歌を教えて頂きました。台風前の悪天候の中、たくさんの方に出席して頂きました。先生も普段子どもたちと短歌をつくる機会がないので喜んでおられました。

笑顔で講義をする河分武士先生の写真

 雨の為フィールドワークは中止とさせて頂きましたが、参加者から俳句と短歌のちがいは何ですかという質問があり、この時間を利用して河分先生に教えて頂きました。やさしく丁寧な説明になるほど、そうやったんや!と違いを知れてうれしそうでした。

短歌作りの様子

短歌づくりを楽しんでいる親子の参加者達の写真

 短歌を作るのは初めてという参加者が多い中、親子、または文芸協会の方と一緒に短歌を作りました。難しいと言っていた子どもたちも、夏休みの思い出をヒントに短歌を作ることができ、よろこんでいました。

発表の様子

作った短歌を発表している男の子との写真

 初めて短歌作りに挑戦し、最初は苦戦していた子どもも3つも作れたよ!と元気よく、みんなの前で発表してくれました。この日は長崎に原爆が落とされた日で、黙とうがあったため、命の大切さを詠んでくれた子もいました。見たこと、聞いたこと、感じたことを子どもならではの感性が短歌に表わされていました。

俳句部門【8月23日(土曜日)実施】

講義の様子

北川栄子先生による講義中の写真

「言葉の響きを味わおう」をテーマに、北川 栄子先生に俳句について教えていただきました。夏だと思っていた「七夕」という言葉が、実は秋の季語であったり、「受験生」という言葉も冬の季語だったりと、新しい発見がありました。

フィールドワークの様子

庄堺公園にてフィールドワークを楽しむ参加者達の写真

フィールドワークでは、文化プラザ近くの庄堺公園まで出かけました。庄堺公園では、多くの蝉が鳴き、いろんな種類の草花が咲いていました。みんな頑張って俳句を作る材料を探していました。

俳句作りの様子

俳句作りも取り組む参加者達の写真

庄堺公園で見たこと、聞いたこと、感じたことなどを題材に俳句を作りました。一つの句に、季語が二つ入ってしまうなど、俳句の難しさを感じながらも、先生から時々アドバイスをもらっていっぱい作品を作りました。

発表の様子

作成した俳句を黒板に書き発表している女の子の写真

夏休みの思い出や庄堺公園でのフィールドワークを題材に上手く季語を入れ、みんなが頑張って考えて作った句を、一人一人前の黒板に書いて発表しました。

修了式

修了証書を受け取る受講生の写真

俳句の講座終了後は、修了式を行い、今年は3人の受講生が全部門を受講されました。全部門受講生には修了証とひこにゃんグッズをプレゼントしました。
今回のワークショップで学んだ川柳・詩・短歌・俳句以外にも冠句や評論、小説など文芸は奥が深いので、ぜひこれからも文芸の世界を楽しんでください。

この記事に関するお問い合わせ先

観光文化戦略部 文化振興課

電話:0749-23-7810
ファックス:0749-21-3080

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