世界遺産登録に向けた取り組み(平成25年度まで)

更新日:2022年12月09日

「彦根城の世界遺産登録を推進する方策を考える懇話会」・「彦根城世界遺産推進委員会」の設置と開催(平成19年度から25年度)

平成19年度、外部有識者の意見を聴くため、国内有識者からなる「彦根城の世界遺産登録を推進する方策を考える懇話会」を設置し、平成21年度には「彦根城世界遺産登録推進委員会」となりました。平成25年度まで計10回開催し、世界遺産の登録コンセプトの検討などを行いました。また、委員会の下にワーキング会議を設置して推薦書コンセプトの作成作業を行い、委員会に諮って検討を重ねました。

「(仮称)国宝四城世界遺産登録推進会議準備会」に参加(平成22年度から)

彦根市は、松本市・犬山市と共同で、彦根城・姫路城・松本城・犬山城の国宝四城の比較研究などを行ってきました。平成26年度には準備会、担当者会議各3回が開催され、参加しました。また、平成24年度には、天守のシリアルノミネーションの可能性を検討するためのワーキンググループを準備会の下に設置し、平成26年度まで計6回開催しました。

イコモス国内委員会理事による現地視察(平成23年度)

平成23年9月11日、イコモス国内委員会理事会が彦根市において開催されました。その際、参加者からの彦根城世界遺産登録に関する助言は下記のようなものでした。

  • 資産価値を集中的に議論し、海外の人から見ても論理的にわかりやすい構成資産にしなければならない。彦根城の天守については、移築された城ということで、さまざまな時代の城を見ることができる点で資産価値が高い。御殿も大名が生活していたということでストーリーをつくり証明すればいいのではないか。
  •  彦根城には馬屋や御殿が現存しており、姫路城には欠落した武家文化の総体を伺うことができる。
  •  シリアルノミネーションで登録を目指すのは勧められない。海外から見ると、既登録の姫路城に対して三城もしくは四城に共通した普遍的価値は見いだせない。彦根単独で目指すべきである。城郭・御殿・城下町セットで目指すべきだと思う。琵琶湖、水路を活かした町、さらに大名文化も含めて、文化的景観で目指してもよい。

イコモスの専門家による現地調査(平成24年度)

平成24年11月、イコモスの専門家に現地視察いただき、以下のような意見をいただきました。

  • 彦根城およびその周辺の文化遺産を視察したが、姫路に比べ、縄張りや堀、都市機能などが総合的、複合的であり、他の城からの資材を使っているのもユニークである。
  • 戦争を抑止する統治機構として注目すると面白い。
  • 庭園を含むことは彦根城の価値をより豊かにする。

市民に向けた広報

  • 啓発看板の設置(2ヵ所、平成23年度から)市役所庁舎前:「彦根城を世界遺産に!」、「彦根城は世界遺産の候補です!」彦根駅:「彦根城を世界遺産に! 彦根城は世界遺産登録暫定リストに登載されています」
  • 世界遺産啓発用リーフレットの作成、配布(平成23年度から)
  • 出前講座等による啓発の実施(平成25年度から)
  • 小学生用ガイドブック『彦根城を世界遺産に』を作成し、市内の小学校6年生全員に配布(平成25年度から)
市役所庁舎前の看板の写真

市役所庁舎前の看板

啓発用リーフレットと小学生用ガイドブックの写真

啓発用リーフレットと小学生用ガイドブック

体制整備

  • 平成19年度 市長担当部局に世界遺産登録推進担当職員1名(事務系職員)を配置。教育委員会に文化財部を設置。特別史跡彦根城跡を観光振興課から文化財課に所管替え。
  • 平成20年度 市長部局に彦根城世界遺産登録推進室を設置し、事務系職員2名を配置。

この記事に関するお問い合わせ先

観光文化戦略部 文化財課 彦根城世界遺産登録推進室

電話:0749-26-5833
ファックス:0749-26-5899

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