世界遺産登録に向けた取り組み(平成28年度)
県市連絡調整会議と作業グループの開催
4月26日に県市連絡調整会議を開催し、県・市の協議により、事業計画を定めました。
それに基づき、作業グループを合計8回開催し、国内外の登録・類似資産との比較研究、城下町の取り扱いに関する検討などを行いました。
回数 | 開催日 | 内容 |
---|---|---|
第1回 | 5月20日 | 平成28年2月から4月に実施した国内城郭の現地調査の成果と課題 |
第2回 | 6月24日 | ニコラ・フォシェール教授の対応について |
第3回 | 7月27日 | ニコラ・フォシェール教授の指摘事項について |
第4回 | 8月19日 | ニコラ・フォシェール教授の指摘事項について |
第5回 | 10月14日 | 彦根城下町の取り扱いについて、フランスの城について |
第6回 | 11月17日 | 彦根城下町の取り扱いについて、韓国の城について |
第7回 | 11月29日 | ニコラ・フォシェール教授報告書の修正について |
第8回 | 1月25日 | ニコラ・フォシェール教授、エリザベス・ケイレル氏との協議について、 構成資産情報シートの作成について |
専門家への意見聴取
- 平成28年7月、エクス・マルセイユ大学のニコラ・フォシェール教授を招聘しました。彦根城とその関連資産に加え、姫路城、松江城、松本城、金沢城など、日本国内の登録・類似資産の現地視察を実施しました。
- 平成28年8月3日、元イギリス文化省遺産局のクリストファー・ヤング氏から、彦根は、城郭建造物に加え、御殿や庭園など、江戸時代の都市構造を構成していた主要な要素が一体となって残っている点に価値があるとの評価を得、イコモスの専門家の意見を聴きながら比較研究を科学的に進め、権力のあり方や統治の仕方を、自然との関わりや宗教観などを考慮しながら検討すべきであり、あわせて、屋外広告物の規制など、景観保全の取り組みも進めるべきであるとの指摘を受けました。
- 平成28年12月28日から平成29年1月7日まで、ニコラ・フォシェール教授、エリザベス・ケイレル氏と協議しました。顕著な普遍的価値の内容や構成資産による証明方法についての助言を受け、資料を整えました。
- 平成29年1月5日、ニコラ・フォシェール教授同席のもと、ユネスコ世界遺産センターのアレッサンドロ・バルサーモ氏と意見交換しました。
- 平成29年1月から2月にかけて、エリザベス・ケイレル氏から、構成資産となるべき建造物の保存管理計画の策定方法について助言を受け、彦根市において構成資産に関する詳細な資料を整えました。
専門家による現地調査
専門家とのミーティング
講演会の開催
- 平成28年5月28日、法政大学の陣内秀信教授を彦根市に招聘し、世界遺産講演会「水都彦根の価値」を彦根城博物館で開催しました。彦根城における水の利用について国外の事例と比較しながら市民に説明しました。
- 平成29年2月9日、世界遺産講演会「彦根城を世界遺産に!」を彦根商工会議所で開催し、彦根城と城下の価値や世界遺産登録に向けての取り組みを市民に説明しました。
市民に向けた広報
- 啓発看板の設置(2ヵ所)
- 出前講座等による啓発の実施
- 小学生用ガイドブックの作成、市内小学生への配布
- 世界遺産啓発ラッピングバスの運行
更新日:2024年09月02日