【第33回】節分にちなんで ー鬼の力のおまじない「鬼瓦」ー

節分にちなんで ー鬼の力のおまじない「鬼瓦」ー
彦根城の天守には、さまざまな「おまじない」がかけられています。その一つが鬼瓦、鬼の力で災難が寄り付くのを防ごうとしたものです。
他にも建物が火災にあわないようにシャチホコ(鯱瓦)や懸魚の屋根飾りをつけるという防火のおまじないもかけていました。鯱は中国の伝説上の水の生き物、懸魚は、魚の尾ビレを模したもので、「火」の反対の力、「水」の力に頼ったものです。
現代の「避雷針」のようなものが無かった江戸時代には、落雷で簡単に建物が燃えてしまいました。当時の人々は、このような「おまじない」を信じて、城を象徴する天守のような大切な建物を守ろうとしたのです。

- (割れた「井」の字意匠の鬼瓦を見ながら)
家臣「殿!鬼瓦を新しくします。欠けました。」
殿様「鬼瓦か…。なんで鬼瓦なん?鬼ちゃうし、井の字やし。」 - (鬼の意匠の鬼瓦を示しながら)
家臣「鬼ですな。これは寺のやつ。魔除けでございますな。」
殿様「寺の瓦はわかりやすいな。井伊は赤鬼やけど。」 - 殿様「他にもあるのか?」
家臣「例えば鯱は防火。防火は懸魚もですな。懸魚は魚のヒレをまねたものです。」 - (魚がぶら下がったところを想像しながら)
殿様「魚のヒレか…。」
家臣「ん?殿?」
(広報ひこね2026年2月号掲載)




更新日:2026年02月01日