琵琶湖東北部地方拠点都市地域基本計画について
淡海みらい環境創造都市圏
~豊かな自然・歴史や交通の結節性を生かし魅力ある環境を創造する活力ある定住都市~
琵琶湖を育んできた豊かな自然と共に歩み、豊富な歴史的遺産を守りながら、本地域に暮らす人も訪れる人も人間性を回復し、どの世代の人々も暮らしやすい都市づくりを進めます。
地域特性
滋賀県の東北部に位置する本地域は、日本一の湖である琵琶湖に面し、美しい自然環境に恵まれるとともに、近畿、東海、北陸を結ぶ交通の要衝に位置しています。また、古来よりさまざまな人や物・情報が行き交い、数々の歴史の舞台となった地域であったことから、貴重な歴史的建造物・文化財が今も残されており、文化・教育環境等にも恵まれています。さらに、住民によるまちづくり活動も活発に行われている地域です。
地域整備の目標
- 東西と南北の結節点として新たな交流が生み出される都市
東西および南北の交通軸の結節点に位置する地域特性を生かし、他の地域から多くの人が集い、本地域の自然や歴史文化、まちづくり活動等を通じて新たな交流を生み出すことを目指します。 - 多様な都市機能が集積する活力あふれる都市
若者が定着し、地域を支える産業活動が活発に行われるとともに、商業、業務、教養文化、学術研究等多様な都市機能が集積する活力あふれる地域を目指します。 - 自然と共生したライフスタイルを学べる都市
自然との共生を基本に地域の環境整備を進め、地域外の人も自然と共生したライフスタイルを学べるモデルとなる地域を目指します。
整備の基本方向
1.全体の基本方向
- 交通・情報基盤の強化による交流の活発化
交流を促進する交通基盤の整備や情報の受発信機能の強化、コンベンション機能の強化のほか、人と自然・歴史文化とのふれあい、人と人とのふれあい、人と人との交流の場づくりを進めます。 - 快適で安心して暮らせる居住環境の整備
道路、公園、下水道等の整備や治山・治水事業を推進するとともに、医療・福祉施設等の整備を進めます。 - 新たな産業集積・既存産業の高度化による活力の創出
新たな産業集積を誘導するとともに、地場産業の高度化を進める。また、広域交通網を活用した物流機能等の集積を進めるほか、学術研究機関との連携等により産業活動の活性化を図ります。 - 豊かな地域資源を生かした個性ある文化の形成
先人が培ってきた伝統的な地域文化を保存するとともに、自然と人との共生を目指した新たな個性ある地域文化を創造します。
2.ゾーン別整備の考え方
- 淡海みらい都市創造リーディングゾーン
(彦根市~長浜市にかけての地域)
都市機能の強化・充実を進め、圏域の発展を牽引します。 - 歴史文化うるおいゾーン
(びわ町・虎姫町~西浅井町にかけての琵琶湖に沿った地域)
歴史文化資源と優れた景観を生かし、やすらぎとうるおいを提供します。 - 自然ふれあい交流ゾーン
(米原市東部~余呉町・西浅井町にかけての県境地域)
自然とふれあう場や人々の交流の場を提供します。 - 職住ふるさと環境ゾーン
(愛知川中流の右岸~多賀町にかけての地域)
新たな産業集積を進め、良好な居住環境を提供します。
拠点地区の設定・整備
「淡海みらい都市創造リーディングゾーン」「歴史文化うるおいゾーン」「自然ふれあい交流ゾーン」「職住ふるさと環境ゾーン」の各ゾーンの整備方針に基づき、都市機能の集積や居住環境の整備等を重点的に進めるため、8つの拠点地区を設定し、整備を進めます。
拠点地区一覧
市町名 | 拠点地区名 | 主な拠点機能 | 面積 |
---|---|---|---|
彦根市 | A 彦根駅東地区都市拠点地区 |
商業・業務、居住 | 18.0ヘクタール |
彦根市 | B 彦根学術文化拠点地区 |
学術・文化、福祉 | 110.0ヘクタール |
長浜市 | C 長浜駅周辺都市拠点地区 |
商業・業務、文化、居住 | 29.5ヘクタール |
長浜市 | D 南長浜新都市拠点地区 |
スポーツ・レクリエーション、研修、業務・商業、学術・研究、産業 | 34.0ヘクタール |
多賀町 | E 多賀職住近接定住拠点地区 |
産業、居住、教育・文化、交流 | 160.0ヘクタール |
米原市 | F 米原駅研究交流拠点地区 |
研究、交流、商業・業務、居住 | 39.9ヘクタール |
近江町 | G 近江母の郷定住拠点地区 |
居住、商業 | 30.4ヘクタール |
高月町 | H 高月歴史文化定住拠点地区 |
歴史文化、居住、産業 | 93.0ヘクタール |
拠点地区配置図

更新日:2019年08月30日