第11回 コロナ差別をしていませんか?「心の点検」をしてみましょう(2021年1月)
自分自身を「心のチェックシート」で点検してみましょう!
新型コロナウイルス感染症も、まだまだ収まりそうにありません。
「コロナ差別はダメ!やめよう!」と言いながら、自分自身はどうでしょうか?
本当にコロナ差別をしていないでしょうか?
自分自身の「心の中」を、一度冷静になり覗いてみました。
【私自身の点検結果は】
人にはいい事ばかり言っている自分の心の中に、「そんなこと言ったって」
と思う別の自分がいることに気付きました。(まだまだダメですね!)
みなさんもコロナ差別をしていないか、「心の中」を一度点検してみて下さい。
そして、家族や周りの人に広めていくことができればいいですね。
お互いを思いやる心で
朝起きたら検温、出かける際にはマスクを必ず着用、施設の出入口では、またもや検温で熱の有無を確認し、さらにアルコール消毒を何度もして…。
このような風景は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策の一環で、もはや「日常的な風景」として日本中に浸透しています。しかし、この「日常的な風景」によってあらたな不利益を受けてしまう人が存在するということをご存じでしょうか。
・体温が高め(37℃以上)の人
体温には個人差があり、平熱が高めの人は少なからず存在します。赤ちゃんもそうですよね。測定した数値が高めというだけで「熱があるのでは?」と誤解されてしまう場合があります。
・マスクを着けたくても、できない人
脳の障害や皮膚の病気、感覚過敏等さまざまな原因で、マスクを着けると肌に痛みを感じたり、気分が悪くなったり、体に異変が生じてしまう人たちがおられます。周囲からは、わがままと誤解されたり、厳しい視線を向けられたりすることがあります。
・アルコール消毒ができない人
肌の弱い人にとって、消毒液の成分が刺激となって肌荒れなどの症状を引き起こしてしまいます。中には、消毒液に添加物として含まれる香料が原因で、気分が悪くなる人もおられます。
ここに挙げたのはあくまでほんの一例にすぎません。
大多数の人が「当然」と考えることを基準にしてしまうと、その基準から外れる人や従わない人に対して、「なぜ、みんなと同じようにしないのだ」と考えてしまいがちです。「本当はしたくてもできない」などの理由がある人が肩身の狭い思いをしています。
まずは「何か事情があるのかもしれない」と想像してみてください。
私たちの周りには様々な事情がある人がいるということを知り、その特性や事情を理解すれば、誤解やトラブルを避けることができます。
第11回 コロナ差別をしていませんか?「心の点検」してみましょう(2021年1月) (PDFファイル: 476.5KB)
更新日:2024年09月02日