股関節脱臼にならないために

更新日:2025年02月25日

HP番号: 27055

股関節脱臼とは

股関節がずれたり外れたりする状態のことです。股関節の脱臼は生まれてからすぐよりも、しばらくしてからわかることがほとんどです。生まれた後、股関節によくないことが影響して脱臼に進むことが考えられています。痛みなどの自覚症状が無いので、おむつ交換時に赤ちゃんが不機嫌になることはありません。

股関節脱臼のリスク因子として、1.家族歴がある、2.女児である、3.逆子であった期間がある、が挙げられています。

股関節脱臼を予防するには

歩き始めるまで、次の点に注意しましょう!

1.赤ちゃんの姿勢

​​​​​赤ちゃんの脚はM字型の状態のまま、関節が自然に動かせるようにすることが大切です。向き癖のあるお子さんは、向いている側の反対の脚が立て膝になることがあり、股関節脱臼を誘発することがあります。その際は、立て膝にならないように、バスタオルなどを向き癖側の頭から身体の下に入れて少し持ち上げるようにしてみましょう。実際に行う際は、バスタオルなどが赤ちゃんの顔にかかったりしないように見守りましょう。

良い姿勢(足がM字)の写真、向き癖がある姿勢と対策(タオルなどを向き癖のある方に差し込んでいる)写真

2.洋服の選び方・着せ方

衣服は、脚をしめつけないように、大きさにゆとりのあるものや、伸縮性のよいものを着せます。両脚がM字型に曲げられる余裕がある程度が良いです。外側がきつすぎないものを選びましょう。また、「おくるみ」や「おひなまき」は脚まで巻いてしまうと股関節脱臼を引き起こすことがあります。安全なおくるみの方法をご確認ください。

良い着せ方と悪い着せ方のイラスト

3.赤ちゃんのオムツの履き方

オムツを替えるときは、おへそが隠れた状態で股関節の動きが自由になるように取り替えましょう。また、赤ちゃんの足首を持ってお尻を持ち上げると、脚が無理に伸ばされて脱臼しやすくなるため、お尻を手のひらにのせて持ち上げましょう。両脚がM字型に曲げられる余裕がある程度が良いため、お子さんにあったサイズのオムツを選びましょう。

オムツの良いはき方と悪いはき方を示したイラスト

4. 赤ちゃんの抱っこの仕方

コアラ抱っこといって、赤ちゃんの脚を自然に広げた形にし、向かい合うようにして抱っこします。コアラ抱っこは、密着度が高く、目を合わせて話しかけることもできるので、股関節脱臼の予防だけでなく、赤ちゃんが安心できて心の発達にも効果的です。両脚が伸ばされる可能性があると股関節脱臼を誘発してしまいますので、M字型になるように抱っこしましょう。横抱きは脚を開くことができず、両脚が伸ばされる可能性があるので長時間行うのは避けましょう。

抱っこした時の赤ちゃんの良い姿勢の例の写真と、赤ちゃんの良い抱き方と注意すべき抱き方を示したイラスト

赤ちゃんの股関節脱臼について詳しく知りたい方は

この記事に関するお問い合わせ先

こども家庭部 母子保健課 母子保健係

電話:0749-24-3931
ファックス:0749-24-5870

メールフォームからお問合せする