子どもと本をたのしもう 量より質 本の質って?

更新日:2019年08月30日

1 大切なのはお話の内容です

 本を選ぶ時、タイトルのおもしろさや表紙の絵の美しさで選んでいませんか。大切なのはお話の内容です。

 文字よりもまんがのような挿絵がたくさん入っている本や、ページをめくるたびに支離滅裂で突拍子もない話しが展開されるような本があります。意外な展開のものは、驚きがあって喜ばれがちですが、筋が通っていないので次の展開を想像したり、登場人物の気持ちを想像したりすることが難しくなります。

 話しの筋がきちっと通っていると、場面の様子や次の展開が想像しやすくなり、こどもは、お話の世界に入り込みやすくなります。さらに読み進めるうちに、主人公に感情移入するようになります。次第に主人公と自分を比べたり、自分ならどうするかを考えたりして、思考力を働かせるようになります。

 このように、内容のつまったよいお話を読むと、想像力・集中力思考力・記憶力・言葉の力などの生きる力が身についていくのです。

本を読んでいる女の子と男の子のイラスト

2 「何でもいいからたくさん」に気をつけて

 本を読むことはとてもいいことですが、本当に大切なのは子どもたちが生きる力を身につけて成長していくことです。軽い内容の本を速読・多読ばかりしていると、一見本を読めているように見えますが、文章の内容をしっかりとつかんで理解し、味わう力がついていないことがあります。

 読書のきっかけ作りとして、軽い内容の本から入っていくのはよいのですが、いつまでも軽い内容の本ばかり読んでいては、読む力はつきません。主人公の行動や気持ちが、納得のできる展開でていねいに書かれているもの、読んだり耳で聞いたりして心から「すてきだな」「あたたかいな」「いいな」と共感できるもの、「感情体験」のできるものなど、内容のある本を選んで読んであげましょう。

子供たちに紙芝居を読んあげているイラスト

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