ユネスコスクールについて
ユネスコスクール
文部科学省および日本ユネスコ国内委員会では、ユネスコスクールを持続可能な開発のための教育
(ESD:Education for Sustainable Development)の推進拠点と位置づけ、加盟校増加に取り組んでいます。
ユネスコスクールは1953年、ASPnet(Associated School Project Network)として、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するため、国際理解教育の実験的な試みを比較研究し、その調整をはかる共同体として発足しました。
世界182カ国で約10,000校がASPnetに加盟して活動しています。日本国内では、2016年10月現在、929校の幼稚園、小学校・中学校・高等学校および教育養成系大学がこのネットワークに参加しています。
日本ではASPnetへの加盟が承認された学校を、ユネスコスクールと呼んでいます。そのグローバルなネットワークを活用し、世界中の学校と交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指しています。
彦根市内のユネスコスクール
- 彦根市立城西小学校
- 彦根市立西中学校
- 彦根市立中央中学校
- 彦根市立城北小学校
ユネスコスクールの活動目的
- ユネスコスクール・プロジェクト・ネットワークの活用による世界中の学校との交流を通じ、情報や体験を分かち合う。
- 地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指す。
参加している学校
公立私立を問わず、ユネスコの理念に沿った取組を継続的に実施している
- 就学前教育
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 技術学校
- 教員養成学校
参加校に求められること
- 法的に拘束や義務はありませんが、積極的な活動が求められます。
- 年に一度、日本ユネスコ国内委員会に報告書の提出が必要です。
- ユネスコが提案する教材が送られ、教育現場での実験・評価を依頼されることがあります。
- ユネスコから年に数回、世界のユネスコスクールの活動報告が記載されている情報誌が送付されます。
- ユネスコが行うさまざまな活動に参加する機会があります。
出典:「ユネスコスクールへようこそ」
ESD ( 持続発展教育 ) とは
ESDはEducation for Sustainable Development の略で日本ユネスコ国内委員会では持続可能な発展のための教育(持続発展教育)と訳しています。
今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といったさまざまな問題があります。
ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え
→ 身近なところから取り組む( think globally 、 act locally )ことにより
→ それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと
→ それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
ESDの実施には、特に次の2つの観点が必要です。
- 人格の発達や、自立心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
- 他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、
「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと
そのため、環境、平和や人権等のESDの対象となるさまざまな課題への取組をベースにしつつ、環境、経済、社会、文化の各側面から学際的かつ総合的に取り組むことが重要です。
出典:「ユネスコスクールと持続発展教育」(日本ユネスコ国内委員会)
更新日:2024年09月02日