家きんにおける高病原性鳥インフルエンザについて

更新日:2019年08月30日

 鳥インフルエンザとは、鳥類がA型インフルエンザウイルスに感染して起こる病気です。A型インフルエンザウイルスに感染して発病する鳥類は、鶏や七面鳥等の家きんが主で、野鳥での発病はまれです。鳥類に感染するA型インフルエンザウイルスを総称して鳥インフルエンザウイルスと言います。高病原性鳥インフルエンザとは、鳥インフルエンザの中でも特に鶏などを死亡させる病原性の強いものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。

「家きん」…食肉用、または卵を得る目的で人家で飼う鳥類を意味します。(例:ニワトリ、アヒル等)
愛玩用ペットとして飼われている鳥類は対象としません。

鶏などを飼っている皆さんへ

もしも、国内で発生したとしても

 飼育している鶏たちが直ちに危険になるということはありません。野山に放したり、処分したりせず、今までどおり愛情をもって飼育してください。清潔な状態で飼育し、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥が近くに来ないよう心がけることが重要です。

発生予防対策

  • 飼育舎の周辺に防鳥ネットを張るなど、スズメなどの野鳥やネズミなどの小動物が飼育舎に侵入するのを防止してください。
  • スズメなどの野鳥が寄りつかないよう鳥のエサを入れた入れ物等を野外に放置しないようにしてください。
  • 飲料水には、水道水を使ってください。水鳥が近くにいる川や池の水は決して使用しないでください。
  • 飼育舎の出入り口には、消毒槽を設置してください。
  • 健康観察を十分行い、原因がわからないまま、急に連続して死亡する等の異常があった場合は、すぐに滋賀県家畜保健衛生所、市役所または県関係課まで連絡してください。

飼育舎等の消毒の方法

 消毒薬には逆性石鹸、塩素系などさまざまな種類がありますが、インフルエンザウィルスは、これらの消毒薬で簡単に死滅します。

逆性石鹸

「オスバン」や「塩化ベンザルコニウム」など一般の薬局にあります。100~200倍にうすめて手指を消毒することが推奨されています。500~1,000倍くらいにうすめて飼育舎全体に噴霧するのも効果的です。

塩素系

学校のプール消毒に使用する「ピューラックス」などが一般的です。1,000倍にうすめて飼育舎に噴霧する方法がよいでしょう。

台所用塩素系漂白剤でも効果があります。水5リットルに対してキャップ2杯の希釈濃度で、長靴の底や器具の消毒に利用できます。

飼養状況等の県知事への報告

 平成23年4月の家畜伝染病予防法の改正により、「飼養衛生管理基準」が見直され、市内の家畜所有者(小規模)については、飼養している家畜の種類および頭羽数の県知事への報告が義務付けられました。

小規模所有者の報告対象家畜

  • 牛・水牛・馬
  • 鹿・めん羊・山羊・豚・いのしし
  • 鶏(しゃも・ちゃぼ・烏骨鶏を含む)
    あひる(マガモを除くカモ類[アイガモを含む]を含む)
    うずら・きじ・ほろほろ鳥・七面鳥
  • だちょう

 以上15種類の家畜を1頭(羽)以上飼育する者

 飼養されている人で、まだ報告をされていない人は、市役所農林水産課まで報告をお願いします。
 報告の手続き等については、市役所農林水産課までご相談ください。

鶏肉・鶏卵は安全です

 市場に出回っている鶏肉・鶏卵は食べても安全です。食べることによって人が感染をした例は世界的に報告されていません。

 心配であれば、加熱調理していただければ問題ありません。一般的には、食品の中心温度を70度に達するよう加熱することが推奨されています。鳥インフルエンザは鶏に感染した場合に強い症状を出し鶏を死亡させますが、ウイルス自体は、決して強いものではなく加熱により容易に死んでしまいます。

鳥インフルエンザに関する問い合わせ先

滋賀県家畜保健衛生所の連絡先

 住所 近江八幡市西本郷町226-1
 電話 0748-37-7511
 ファックス 0748-37-4821

彦根市役所関係課の連絡先

家きんの飼養に関すること

 彦根市農林水産課
 代表 0749-22-1411(内線312)
 直通 0749-30-6118
 ファックス 0749-24-9676

人の健康に関すること

 彦根市健康推進課(彦根市福祉保健センター内)
 電話 0749-24-0816

県庁関係課の連絡先

 湖東農業農村振興事務所 農産普及課
 電話 0749-27-2213
 ファックス 0749-23-0821

 滋賀県農政水産部畜産課
 電話 077-528-3853
 ファックス 077-528-4883

野鳥に関すること

 自然環境保全課(野生生物担当)
 電話 077-528-3483
 ファックス 077-528-4846

人の健康に関すること

 健康推進課(感染症・難病担当)
 電話 077-528-3619
 ファックス 077-528-4857

食品に関すること

 生活衛生課(食の安全推進室)
 電話 077-528-3643
 ファックス 077-528-4860

この記事に関するお問い合わせ先

産業部 農林水産課

電話:0749-30-6118
ファックス:0749-24-9676

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