宮路 宗和

更新日:2020年05月13日

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宮路さんは彦根市内で1ha以上の水稲を耕作し、ビニールハウスではイチゴとトマトを栽培しておられます。

中でも、イチゴを栽培しておられるビニールハウスは、足を踏み入れた瞬間思わず「わー!きれい!」と声が出るほど丁寧に手入れがされていて、大きくて真っ赤なイチゴが宝石のようで目を引きます。

仕事か農業か。

宮路さんは元々はサラリーマンで、兼業農家としてお父様の農業を手伝いながら仕事と農業を両立しておられました。しかし、年齢を重ねるにつれて両立するのが段々と難しくなってきたそう。50歳を目前に、仕事一本にするか、農業者になるかの選択を迫られました。

悩んだ結果、農業が好きだった宮路さんは早期退職して農業を選ぶことに。1年間農業大学校に通って農業を改めて学び、51歳の時に農業をスタートされました。それまでは水稲だけでしたが、専業農家になると同時にご家族と一緒にイチゴやトマトの栽培も始めたそう。

なぜイチゴを選んだのか伺うと、「冬場の作業をぬくいハウスの中でできるし、(実が)軽いからね」とほがらかな笑顔で教えてくださいました。

 

宮路さんのイチゴハウス

たっぷりの愛情で育てられたイチゴ

宮路さんが栽培しているイチゴは「紅(べに)ほっぺ」と「章姫(あきひめ)」の2種類。章姫は、水分が多いためジューシーで甘いのが特徴。地元の方には甘い章姫が大人気。紅ほっぺは、章姫に比べて実が丸くかっちりとしていて、少し酸味があるため、和菓子屋さんからの注文が多いそう。宮路さん自身は、甘みと酸味のバランスが良い紅ほっぺがお好きだそうです。

甘くて、形がきれいで、大きい宮路さんのイチゴ。良いイチゴを作るためには、育てる過程で様々な手を加える必要があります。苗を強く育てることから始まり、苗を植える土に肥料を混ぜ、植えてからも水やりや温度管理など、イチゴが育つための環境を整えます。

肥料の種類や量、水やりの時間や量などによっても実のできばえが変わってくるそう。葉の枚数を調整し、余分な花や果実を摘み取ることで、養分が残した実にたくさん行きわたるため、毎日一つ一つの苗を観察し、子どもを育てるように手間を惜しまず、愛情をかけて育てておられるそう。

「10年やってきても、確立した作り方がない。皆さんに喜んでもらえるように、その時々に合わせて試行錯誤しています。」と話してくださいましたが、惜しみない愛情と手間が注がれていることが一目瞭然のきれいなイチゴが育っていました。

 

イチゴのハウスの中で話す宮路さん

「農業を始めて3年目、ちょうど慣れてきた頃に気が緩んでしまったのか葉ダニを発生させてしまったことがあった。葉ダニは養分を吸ってしまうから、苗がダメになってしまって収穫ができないこともある。それからは、より一層丁寧に作ることを心がけているよ。」と教えてくださいました。

 

どこで買えますか?

宮路さんの作るイチゴやトマトは、直接販売をされているほか、彦根市内の直売所で販売されています。

ホームページを見てくださる皆さんへのひとことをお願いすると、「手間をかけて、心をこめて作っているので、愛情たくさんの甘いイチゴができています。ぜひ一度食べてみてください。」と照れくさそうに笑ってくださいました。

今後、新たにフルーツの栽培もしてみようと考えておられるそうなのでお楽しみに。

 

宮路さん

「食べてみて」と差し出してくださったのは、採れたての章姫。

こんなに赤いのに柔らかすぎず、ハリのある食感。驚くほど甘くて大きなイチゴなので、1粒の満足感がすごい!

イチゴ
これから育つイチゴ

この記事に関するお問い合わせ先

産業部 農林水産課 地産地消係

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ファックス:0749-24-9676

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