株式会社あいふぁーむHIKIDA 代表取締役 疋田 翔悟

更新日:2020年09月30日

疋田翔悟氏のTOP

曽根沼の周辺、湖岸道路沿いでお米を中心に、キャベツやほうれん草、小松菜を栽培しておられるのが株式会社あいふぁーむHIKIDAです。今回は、代表取締役(※)の疋田 翔悟さんにお話しを伺いました。

疋田さんは彦根市内の農業者の中でも若手ですが、これまでの経験とフットワークの良さ、そして爽やかな笑顔で彦根市の次世代農業を牽引してくださる存在です。

 

※令和4年2月14日付けで代表取締役社長に就任。

なぜ農業者に?

疋田さんの農業者としての人生は平成28年にスタートしたばかりで、以前は大手種苗会社に勤め、海外向けに営業をしておられました。年に何度も海外出張をするなど、仕事はやりがいがありおもしろかったそうですが、お父様のご病気をきっかけに農業を自分の生業とするか否かを改めて考えたそうです。

これまでの父親の経営に自分の経験や知識を加えた”事業計画”を作成し、「父親が築いてくれた基盤がある。採算も合いそうだ。何よりビジネスとして農業を発展させていけることや新しいチャレンジをすることがおもしろそうだ。」そう感じた疋田さんは、奥様も説得して、農業者としての人生を選択されました。

その決断をされたとき既に家庭をお持ちだったとのことでしたので、不安は大きかったでしょうと伺いましたが、事業計画を立てやりたいことが明確になっていたので、疋田さんには大きな不安はなかったとのこと。「それよりも、年中休みなく働く父親の姿を見てきて、自分が同じように仕事を進められるかという心配が大きかったかな。」と話してくださいました。

答えてくださっている疋田さん

 

株式会社あいふぁーむHIKIDAの代表取締役社長である疋田 博幸さんが疋田さんのお父様です。

「表に出るのは自分が多いですが、まだまだ父から学ぶことがたくさんあります。」と疋田さん。

これまでずっと見てきたお父様の存在はやはり偉大ですね。

 

発展へのスタートダッシュ

平成28年に就農された疋田さんですが、その翌年に”株式会社あいふぁーむHIKIDA”を設立して農業経営を会社へ移行され、さらに、令和元年には新部門としてほうれん草と小松菜の栽培を始められており、スタートの勢いがすさまじい!!まだ1年目ですが、多い日には1日に1,000袋のほうれん草や小松菜を出荷しているそうです。

まさに順風満帆に見えるのですが、疋田さんは失敗の連続だったとおっしゃいます。「100点ってなくて、それぞれ気候や栽培のタイミングが違うから、毎回いろいろな失敗をします。その失敗をただの失敗に終わらせず、分析してPDCAサイクルのように次の計画につなげています。」と教えてくださいました。

トラクターに乗って作業をする疋田さん
小松菜の栽培の様子

名前への責任

疋田さんのお話を伺っていて感じることは、届ける人・食べてくれる人のことをすごく考えておられるということです。直接販売するもの、飲食店やスーパーに届けるもの、加工工場に出荷するもの、それぞれに必要とされているものを味や鮮度だけでなく、大きさや形などにもこだわって栽培しておられます。

そこには、食べてもらう人に美味しいと言ってもらうことももちろんなのですが、「顔が見える関係を作りたい」という疋田さんの想いが込められています。

直接販売や飲食店への出荷などは工場にまとめて出荷するものに比べて手間がかかりますが、直接届けることでお客さんの顔が見えたり声が聞こえること、また、安心して買ってもらえるということを大切にしておられます。スーパーに出荷しておられるほうれん草や小松菜も、パッケージに会社名が大きく書かれており、名前をしっかり表示することで”作る責任”を持って出荷しておられるそう。「あいふぁーむHIKIDAが作ったものを選んだら間違いないよね。安心して買えるね。」と言ってもらえることが目標だとおっしゃっていました。

ほうれん草と小松菜のパッケージ
疋田さんの作ったキャベツ

どこで買えますか?

ほうれん草や小松菜は、JA東びわこの直売所で販売されているほか、イオン近江八幡店・イオンスタイル草津・イオンスタイル大津京で販売されているそうです。

キャベツは、毎年11月~2月末の間で市内スーパーの”パリヤ”で販売されているほか、加工用のものはスーパーのカット野菜や千切りキャベツ、餃子の王将で使われることもあるそうですので、もしかしたら普段食べているキャベツかもしれませんね。

お米は直接メールで問い合わせをいただければ対応しますとおっしゃっていただきましたので、あいふぁーむHIKIDAのこだわりいっぱいで丁寧に作られたお米を食べたいと思われた方はぜひお問い合わせください。

疋田さんの田んぼ

荒神山の麓に広がるきれいな田んぼで作られたお米を一度食べてみてください。

 

お米のお問い合わせはこちらまで

[email protected]

あいふぁーむHIKIDAのお米

持続可能な農業を。

疋田さんがこれから進めて行こうとされているのがSDGs(持続可能な開発目標)の取組です。農業は環境と密接につながっているため、環境を守ることで農業を発展させながらも持続可能なものにしていくことを考えておられます。今年は田んぼで育てたホンモロコの稚魚を琵琶湖に放流する取組に協力されているそう。

栽培をしている中で形が悪いものや色が悪いものなど、商品にならないものがどうしても出てきますが、そういったものも廃棄せず食べられるようにするフードロス削減の取組もこれからできたらいいなと、さらなる発展についてもお話しくださいました。

株式会社あいふぁーむHIKIDAではSDGsの取り組みについて紹介した「SDGs宣言」のチラシも作成されており、インターンシップの受け入れをされた際に滋賀大学の学生 片岡 拓さんが作成してくれたそうです。

あいふぁーむHIKIDAのSDGs宣言(表)
あいふぁーむHIKIDAのSDGs宣言(裏)
疋田さんご夫婦

「安心して美味しく食べてもらえる野菜やお米を作っているので、”あいふぁーむHIKIDA”の名前を見たら是非食べてみて欲しいです。」

この記事に関するお問い合わせ先

産業部 農林水産課 地産地消係

電話:0749-30-6118
ファックス:0749-24-9676

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