不用となった公用車(消防ポンプ自動車)をアルバニア国へ寄贈しました
不用となった公用車(消防ポンプ自動車)を、 一般社団法人 日本外交協会を通じてアルバニア国へ寄贈しました。
アルバニア国はここです!

アルバニア国はバルカン半島南西部に位置し、国土の北側から東側にかけてはモンテネグロ、コソボ、北マケドニア、ギリシャの4か国と隣接し、西側はアドリア海に面しています。
※地図はグーグルマップより一部引用
アルバニア国
- 首都:ティラナ
- 面積:約3万㎢
- 人口:約300万人
- 言語:アルバニア語(公用語)
寄贈に至った経緯
アルバニアは年間に約1,400件(内300件が山林火災)の火災が発生しています。
火災はとくに夏場に発生することが多く、現地の消防士が対応されていますが、既存の消防車両は老朽化した大型車両ということもあり、森林地帯や山間部の舗装されていない道路では走行が難しく、都市部では渋滞発生していることや狭隘道路が多いため、災害対応に支障を来していました。
また、2019年に発生したアルバニア大地震やCOVID-19の影響で、車両整備の予算も確保できない状態であったため、「多様な災害対応能力向上」を目的に、消防車両寄贈のプロジェクトを通じて、彦根市の消防ポンプ自動車が海を渡って遠く離れたアルバニアの地で活躍することとなったものです。
このことは、現地報道記事「アルバニアデイリーニュース」でも取り上げられました。
この記事には、消防ポンプ自動車が寄贈された経緯や、車両の寄贈式の様子が写真とともに紹介されており、今回の寄贈に対して現地の市長や消防士は大変喜ばれ、感謝の意が述べられたとつづられています。

アルバニア デイリーニュース紙(原文)

アルバニア デイリーニュース紙(和訳)

既存の消防車両
・SCANIA社製(スウェーデン)
・製造年:1990年
・走行距離:43,047キロメートル
・水槽:1,800リットル

彦根市で様々な災害に出場し、彦根市民のため活躍していた消防ポンプ自動車(右側)

ボディには「彦根市消防団」の表示の横に「日本の人々から」と英語で記されています。

海外使用のため左ハンドルに変更されています。

寄贈式で、在アルバニア日本国大使がティラナ市長から盾を贈呈されています。
アルバニア国から受領書が届きました
彦根市長あてに、彦根市で活躍していた消防車両を受領した報告と、首都のティラナ市の消防局へ引き渡しをした報告が送られてきました。

受領書(原文)

受領書(和訳)
彦根市で活躍を終えた消防ポンプ自動車は、今後、アルバニア国での活躍を期待されています
今まで彦根市民を守ってくれていた消防車両が、海外で活躍することを大変嬉しく思います。
彦根市では、このように更新して使わなくなった車両を、新たに活用いただく取り組みを行っています。
活躍するフィールドは変わりますが、今までのように多くの人々の安心安全のために役立つことをお祈りします。
※掲載写真はティラナ市長Facebookより一部引用
更新日:2024年09月02日