住宅用火災警報器を設置しましょう

更新日:2023年12月01日

火災が発生したときには、目で煙や炎を見たり、鼻で焦げ臭いにおいを感じたり、耳でぱちぱちという音を感じたり…と五感によって気づくことがほとんどだと思います。しかし、それだけでは就寝中や仕切られた部屋などで物事に集中している時などには、火災に気づくのが遅れてしまいます。

そこで、家庭での火災の発生をいち早くキャッチし、知らせてくれるのが住宅用火災警報器です。

住宅用火災警報器は、火災により発生する煙や熱を感知し、音や音声により警報を発して火災の発生を知らせてくれる機器です。通常は、感知部と警報部が一つの機器の内部に包含されていますので、機器本体を天井や壁に設置するだけで、機能を発揮します。 〔消防庁ホームページより引用〕

住宅用火災警報器の写真

住宅用火災警報器は、あなたと家族を火災から守る切り札です。まだ設置していない世帯は、一日も早く設置しましょう。

消防法が改正され、全国一律に住宅用火災警報器等の設置が義務付けられました(平成16年6月2日公布)

  • 新築住宅 平成18年6月1日から義務となっています。
  • 既存住宅 平成23年6月1日から義務となっています。

 

設置していてよかった事例

  彦根市消防本部管内で実際にあった事例を紹介します!

管内では、現在30件の奏功事例がありました。 〈令和5年11月現在〉

その一部を紹介します。

事例1

共同住宅の住民が、鍋をコンロにかけたまま仕事に出かけたため、住宅用火災警報器(煙式)が作動しました。上階の住民が住宅用火災警報器の音と白煙に気付き119番通報されて、発見・通報が早く鍋のみ焼け焦げただけで火災には至りませんでした。

事例2

一人暮らしの高齢者が、やかんで沸したお茶を水筒に入れた後、火の点いたままのコンロに茶葉の残ったやかんを戻したため、やかんの空焚きとなり、住宅用火災警報器(煙式)が作動しました。家人が住宅用火災警報器の音に気付き、コンロの火を消して、やかんのみ焼け焦げただけで火災には至りませんでした。

事例3

一人暮らしの居住者が、鍋をコンロにかけたまま、長電話をしていたところ、電話の相手が「電話からヒュー・ヒューと音が聞こえる。」と教えてくれたので、よく聞くと自宅の住宅用火災警報器が鳴っており、鍋をコンロにかけていたことを思い出し、台所に戻ると、鍋から煙が出ていたが、鍋を焦がしただけで火災には至りませんでした。

事例4

一戸建住宅の2階にいた居住者が、他の部屋から住宅用火災警報器の警報音が鳴っていることに気付き、部屋を出て階段を降りようとしたところ、黒煙で降りることができず、窓から屋根をつたい避難し、大声で家族に火事を知らせたことにより、家族全員が無事避難することができました。

事例5

子ども〈2歳〉が、台所で遊んでいたところコンロを点火してしまい、そのことに気づかず家族で外出したためコンロに置いてあった鍋(スープ入り)から発煙し、住宅用火災警報器が鳴っているのに隣屋の居住者が気づき119番通報しました。消防隊到着時、コンロは着火状態で鍋から白煙が上昇していたためすぐに消し止め、鍋のみ焦げただけで火災には至りませんでした。

 

 

住宅用火災警報器のイラスト

住宅用火災警報器について

この記事に関するお問い合わせ先

消防本部 予防課

電話:0749-22-0332
ファックス:0749-22-9427

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