成人・小児に対する異物の除去

更新日:2019年10月12日

異物(食物、吐物、血液など)が口の中や喉などに詰まっている状態(気道閉塞)が強く疑われる場合。

反応(意識)がある場合

119番通報を付近の人に依頼して、異物の除去を試みる。
傷病者が咳をすることができれば、できるだけ続けさせる。
咳が、異物の除去に最も効果的である。

1.腹部突き上げ法(ハイムリック法)

傷病者の背中側に回りこむ。
腕を後ろから抱えるように回す。
片手で握りこぶしを作り、傷病者のみぞおちのやや下方に当てる。
その握りこぶしの上を、もう一方の手で握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように押し上げる。
妊婦や乳児には行ってはならない。

傷病者の背中側から抱えるように腕を回しみぞおちの下を圧迫するように押し上げている写真

2.背部叩打法

傷病者を自分の体に引き寄せるように、横に向ける。
手のひらで、肩甲骨の間を力強く連続して叩く。

座っている傷病者の背中を手のひらで叩いている写真

座っている場合

横になっている傷病者の背中を叩いているの写真

横になっている場合

反応(意識)がない場合

反応がない、または応急手当の最中に反応がなくなった場合は、ただちに心肺蘇生法を開始する。
心肺蘇生法を実施中に、口の中に異物が見えたら、取り除く。

この記事に関するお問い合わせ先

消防署 本署

電話:0749-22-6119
ファックス:0749-22-9427

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