止血の処置
まず、あわてないで傷口からの出血の状態を確認しましょう。
傷口から鮮紅色の血液が勢いよくふき出していたり、暗赤色の血液が大量に流れ出ている場合は、大量出血につながります。
止血の基本は圧迫止血です。
それでも止血できないときには止血帯をします。
1.傷口を圧迫する(直接圧迫止血法)

- 傷口の上に清潔な布を覆い、上から強く押さえつけます。
- 圧迫は、血が止まるまで続けます。包帯があれば、あて布の上から巻きますが、強く締めすぎないように注意しましょう。
- 包帯をしても、まだ血が止まらない場合は、その上から更に包帯を巻きます。
- また、血液を介した感染の防止に、ビニールの買い物袋が役立ちます。
- 直接手に血液が触れないように、袋の中に手を入れて、止血の処置をしましょう。
2.ショックをおこしたら
大出血のためにショック状態に陥ると、生命にかかわります。
適切で早めの処置が大切です。
ショック症状は
- 意識がうすれかける
- 冷や汗をかく
- 顔面が蒼白になる
- 表情がぼんやりとしている
- 目はうつろとなる
- 唇は血の気がなく紫色となる
- 呼吸は浅くて速く、息苦しそう
- 脈は浅くて速くなる
- 寒気がして体がふるえる
- 手足が冷たくなる
ショック体位をとる

血液が心臓に戻るように、足を高くして寝かせます。
寒がるときは、毛布にくるんで保温します。
更新日:2024年09月02日