令和8年度(2026年度)彦根市当初予算について

更新日:2026年02月26日

HP番号: 3073

1 予算編成の背景と現状

  1. 国内経済の動向
    • 現状: 米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられるものの、緩やかに回復基調にあります。個人消費は持ち直しの動きがみられ、設備投資についても緩やかに持ち直しています。
    • 企業・雇用: 企業収益は、米国の通商政策の影響などから改善に足踏みがみられます。雇用情勢については、改善の動きがみられます。
    • 先行きとリスク: 雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな回復が続くことが期待されます。一方、今後の物価動向や米国の通商政策をめぐる動向などの景気を下押しするリスクに加え、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。
  2. 国および滋賀県の動向
    • 国の予算編成: 「経済財政運営と改革の基本方針2025」等に基づき、EBPM・PDCAの推進、ワイズスペンディングを徹底。地方創生2.0、賃金上昇の定着、官民連携の投資拡大、防災・減災、防衛力強化、少子化対策などの重要課題に予算措置を講じています。
    • 滋賀県の取組: 「健康しが」の創造を目指し、次なる四半世紀の端緒として「子ども」を筆頭とする6つの柱を中心に施策を構築。県北部地域の振興や「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会」関連事業の見直しを通じ、未来への投資へシフトする土台を築くこととしています。
  3. 彦根市の財政指標と課題(令和6年度決算)
    • 経常収支比率: 97.4(前年度比0.3ポイント増)。財政構造の弾力性が失われ、硬直化が進んでいます(県内最高値)。
    • 実質公債費比率: 9.2(前年度比1.6ポイント増)。
    • 今後の財政負担: 大型事業の起債償還の本格化に加え、現清掃センターの大規模修繕、彦根愛知犬上広域行政組合による(仮称)新ごみ処理施設建設事業への負担金などの大きな財政負担が見込まれることから、今後は一層厳しい運営が予想されます。

 

令和8年度予算編成方針

「財政の健全化」を第一に掲げ、優先度と緊急度を踏まえ、聖域なきゼロベースの視点で「ムリ・ムラ・ムダ」を見直しました。彦根市総合計画で示されている4つの政策の方向性に基づいて予算編成を行いました。

実現のための4つの政策方向性

1

「だれもがその人らしくいきいきと暮らし、つながり支え合うまち」

2

「子ども・若者が自分らしく輝き、学び躍動するまち」

3

「歴史・文化を生かし、にぎわいと特色ある産業が育つまち」

4

「豊かな自然と共生し、安全・安心で快適なまち」

 

予算案の概要(歳入・歳出)

  1. 歳入
    • 市税: 令和7年度比で増加を見込んでいます。
      • 個人・法人市民税: 給与所得の増加、主要法人の好調により増収の見込み。
      • 固定資産税: 家屋や償却資産の増収の見込み。
    • 一般財源の確保: 基準財政需要額の増加に伴う地方交付税の増、堅調なふるさと彦根応援寄附金、財政調整基金の取り崩し等により、前年度を上回る一般財源総額を確保しました。
  2. 歳出
    • 義務的経費の増: 人件費、扶助費、公債費の増加。賃金・物価高騰による施設等の維持管理費も増加傾向。過去の大型事業に係る市債償還金の増加が大きな負担になっています。
    • 重点配分: あらゆる経費を見直しつつ、福祉的扶助費、教育費、道路・橋りょう等の公共財の維持費を根幹として編成しました。

 

政策の方向性に基づく主要施策

  1. だれもがその人らしくいきいきと暮らし、つながり支え合うまち
    • 人権・多文化共生
      • 学区人権教育推進協議会への支援(補助金拡充)。
      • ひこねかがやきプラン3.に基づく、男女共同参画社会の実現に向けた、市民および行政との協働による取組。
      • 多文化共生推進プランに基づく外国人住民支援等の取組。
      • 湘潭市友好都市締結35周年記念の親善使節団派遣。
    • 市民協働・地域コミュニティ
      • 自治会を対象とした、まちづくり推進事業総合補助金や集会所設置等事業補助金による支援の継続。
      • 市民による自発的な公益的活動を支援するための、市民活動団体の設立、運営力や活動内容の向上への補助(新規)。
    • 健康・福祉・医療・生涯学習
      • ひこね障害者まちづくりプラン(障害者計画・障害者福祉計画・障害児福祉計画)の中間見直しの実施(拡充)。
      • 予防接種の推進。RSウイルスおよび高用量インフルエンザワクチンの接種費用助成(新規)。
      • がん検診(5大がん)の受診勧奨、アピアランスサポート事業。
      • 産後ケア事業への「訪問(アウトリーチ)型」追加、子ども医療費助成(高校生世代まで)の継続。
      • 国民健康保険事業および後期高齢者医療事業 国により令和8年4月から開始される「子ども・子育て支援金」制度への対応。
      • 市立病院 経営強化プランに基づく持続可能な経営基盤の確立、長寿命化計画に基づく医療機器・システムの更新、空調・冷却塔の改修工事等の実施。
      • ひきこもり支援の総合的窓口設置。
      • 旧ひこね燦ぱれすを(仮称)図書館中部館として整備するための工事の実施。
         
  2. 子ども・若者が自分らしく輝き、学び躍動するまち
    • 子育て・次世代育成・教育
      • 地域子育て支援拠点1か所の移転・利便性向上。
      • 城北幼稚園の認定こども園化に伴う施設整備を行う民間事業者への補助。
      • 民間保育所等に対する副食費の価格高騰対策。
      • 「こども誰でも通園制度」の体制整備。
      • 中学校水泳授業の民間プール活用の推進(中央中学校)。
      • 中学校部活動の段階的な地域展開。
      • 校内教育支援教室に対するスクーリング・ケアサポーターの派遣、フリースクール等民間施設を運営する事業者への相談支援や学習会等の業務を委託することによる不登校児童生徒の保護者への支援強化。
      • 小学校における老朽化したテレビの電子黒板への更新(年次的に順次)。
      • 学校における安全確保や施設維持のため優先度・緊急度が高い各種施設整備。
      • 小学校給食費の無償化および中学校給食費の価格高騰対策。
         
  3. 歴史・文化を生かし、にぎわいと特色ある産業が育つまち
    • 歴史・伝統・文化
      • 条例に基づき、茶の湯文化を広めるための「(仮称)彦根茶会」の開催。
      • 特別史跡彦根城跡の防災設備整備、表門橋上部架替、米蔵水門石垣積み直し、城内3か所のトイレの改修工事に係る実施設計、公有地化。
      • 県市連携での彦根城の世界遺産登録実現に向けた取組の継続、登録を応援する市民・団体の主体的な取組に対する補助(新規)。
      • 彦根城博物館開館40周年記念事業の実施。シリーズ「THE DAIMYO」と銘打っての企画展「彦根藩御用絵師 佐竹永海(さたけえいかい)」の開催など。
    • 観光・スポーツ
      • 彦根城の世界遺産登録を見据えたインバウンド対策強化を図るための近江ツーリズムボードへの補助。
      • JRグループと県内自治体等が協働し、令和8年度をプレとして3か年で集中的に全国からの誘客を図る大型の観光キャンペーンにかかる、公益社団法人彦根観光協会に対する補助(新規)。
      • 次期大河ドラマで幕末が描かれることを受けてのNHKとの連携事業の実施(新規)。
      • 令和8年度公開予定の映画とタイアップしたトークショー、パネル展等の実施。
      • 「ひこにゃん」誕生20周年記念事業の実施、新たなイラストの作成など、本市のPRにつながる各種事業を展開。
      • シティマラソン大会開催補助、本市を会場として実施される全国高等学校総合体育大会の陸上競技開催への経費負担。
    • 産業
      • 国により令和7年9月から施行された緊急銃猟制度への対応としての一定の備品整備(新規)。
      • 3か年計画のニホンザル個体数調整の2年目実施。
      • 物価高騰の影響を受けている市内産業の活性化および市民の居住環境の向上を目的とした地域経済対策リフォーム事業の継続。
      • 工場等の増設などに対する事業所設置助成事業の継続。
      • 返礼品開発およびPR強化による歳入確保と地場産品活用による地域経済活性化を目的としたふるさと彦根応援寄附事業の推進。
      • 企業向け広報・営業活動の強化による企業版ふるさと納税の寄附拡大。
         
  4. 豊かな自然と共生し、安全・安心で快適なまち
    • 環境形成
      • 第3期彦根市環境基本計画および地域行動計画に基づいた水とみどりの保全と活用に向けた事業の実施。
      • 家庭における生ごみのたい肥化による生ごみ削減をはじめ、資源回収に対する奨励金の交付など、ごみの減量とリサイクル推進への取組。
      • 清掃センターにおける中央監視装置の更新および定期整備工事の実施。
    • 都市基盤
      • 彦根駅周辺地区においてさらなる賑わいや活力を生む都市再生を図るための、駅前通りの道路空間再編および利活用方策の社会実験を通じての検討。
      • JR稲枝駅へのアクセス道路としての芹橋彦富線(彦富工区)の道路改良工事の実施。
      • 水道事業 水道水の安定供給のための、耐震化を含む送配水管の更新工事や、東沼波水源地における老朽化した深井戸の改良。
      • 下水道事業 将来にわたり安定した事業運営を行うため、下水道使用料の改定を行う。生活排水対策として下水道の整備を実施。未普及地の解消および水洗化の促進。
    • 安全・安心
      • 地震発生時における電気を起因とする住宅からの出火を防止し、市民の生命および財産を守るための感震ブレーカー設置に対する補助(新規)。
      • 既存建築物の耐震化支援等の継続。
      • LED防犯灯設置補助の継続。
      • 高規格救急自動車の更新。マイナ救急を市の事業として実施。
         

5 予算規模の総括
当初予算規模としては、令和7年度当初予算495億4,000万円に対し、507億4,400万円、率にして約2.4%の増で、彦根市スポーツ・文化交流センター整備事業を計上していた令和4年度当初予算を超え、初めて500億円を超えた過去最大の規模となりました。

令和8年度当初予算(案) (単位:千円)

区 分

財 政 規 模

増減率(%)

前年度増減率(%)

令和8年度

令和7年度

一般会計

50,744,000

49,540,000

2.4

6.7

特別会計

22,104,701

21,282,734

3.9

0.6

企業会計

30,863,219

29,823,521

3.5

△0.7

合 計

103,711,920

100,646,255

3.0

3.1

 

 

 

 

令和8年度(2026年度)当初予算 重点事項

令和8年度(2026年度)当初予算の概要

令和8年度(2026年度)各会計当初予算

令和8年度(2026年度)当初予算における前年度との比較

令和8年度(2026年度)当初予算 主要事業

令和8年度(2026年度)事業見直し一覧

消費税率引上げによる増収分の活用について

都市計画税充当事業

入湯税充当事業

森林環境譲与税充当事業

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 財政課

電話:0749-30-6107
ファックス:0749-22-1398

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