家屋等が浸水した場合の衛生対策と消毒方法

更新日:2023年09月05日

1 家屋等が浸水した場合

台風や大雨などにより床上浸水やし尿槽の汚水などが逆流した場合には、細菌やカビの繁殖、害虫の発生などで不衛生な状態となり、感染症が発生しやすいため、家屋等を清掃し十分に汚れを取り除き消毒が必要となることがあります。
感染症を予防するのためには、清掃乾燥が最も重要です。浸水箇所の清掃を行い、その後しっかりと乾燥させてください。
消毒を行う場合でも、汚れや水分が残っていると効果が発揮できないことがあります。
(注意)路面が冠水していない状況で、雨水が侵入した場合は、水道水でよく洗浄を行えば衛生対策として十分と言われています。

2 浸水後に自宅に帰宅する際に注意すること

  • ガス漏れがないことを確認し、自宅へ戻る。 
  • 電気系統は、安全が確認できるまでブレーカーを切る。 
  • プロパンガスのボンベ、車のバッテリー等の危険物を見つけたら近づかず、消防や市役所等に相談する。 
  • 浸水後、数日して自宅に戻るときは、屋内にカビが発生している場合がある。まずサージカルマスク(N95マスクは不要です)を着用して屋内に入り、ドアと窓を開放して30分以上換気した後、改めて家の中に入るようにする。 
  • 子どもやペットは、清掃が終了するまで室内に入らない。

3 衛生対策について

(1)家の周囲や床下浸水

屋外(床下や庭)の消毒は、原則不要。

  1. 床下の汚水を完全に排水する。
  2. 床下や家の周囲にある不要なものや泥などは取り除く。
  3. 土砂等を取り除いた後、水で流せる場所はよく汚れを洗い流し、しっかりと乾す。雑巾などで吸水し、扇風機などにより強制的に換気するなど乾燥させる。

(2)床上浸水

  1. 室内は、泥や汚れを十分に取り除く。
  2. 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要物を片付ける。
  3. 汚れた家具や床・壁等は、水で洗い流すか、雑巾で水拭きし、風通しをよくして、十分に乾燥させる。必要に応じて、使用濃度に薄めた消毒薬で拭き取る。消毒薬は、個人で準備する。
  4. 食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流す。
  5. 食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取る。
清掃作業をされる方へ 清掃作業時に 注意してください

清掃作業をされる方へ 清掃作業時に 注意してください(PDFファイル:85.6KB)

浸水した家屋を掃除される方へ(消石灰の取り扱い注意を含む)

浸水した家屋を清掃される方へ(PDFファイル:270.2KB)

(3)食中毒、感染症の予防

  • 汚水等で汚染された井戸、受水槽については、水質検査を実施する等、安全と衛生を点検、確認してから使用する。
  • 水に浸かった食品や、停電により保存状況が保てなかった要冷蔵、冷凍食品は破棄する。
  • からだに異常を感じたら早めに医療機関に受診する。
  • 食事の前や用便の後などは、石鹸と流水で手を洗う。

4 消毒について

消毒薬は、過剰に使用すると人の健康や環境へ影響を与えることがあります。使用は必要最小限としましょう。使用の際には、事故が起こらないよう注意してください。消毒薬は、ドラッグストアや薬局、ホームセンターで購入できます。

浸水した家屋の感染症対策

浸水した家屋の感染対策(PDFファイル:548.6KB)

浸水した家屋の消毒手順

浸水した家屋の消毒手順(PDFファイル:420.4KB)

5 参考

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 健康推進課

電話:0749-24-0816
ファックス:0749-24-5870

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