身近に潜む自然発火に注意してください!!

更新日:2022年04月07日

自然発火とは…

   物質が空気中において何らかの条件によって比較的低い温度から発熱し、その熱が長時間蓄積されることによって発火点に至ることで、発生した可燃性ガスや接触している可燃物が自然に発火する現象のことです。

   一般的にはあまり知られてはいませんが、自然に発火して火災に至るこの現象は、皆さんの身近に潜んでいます!!

 

 

火災事例 1

   作業現場で油性塗料の拭き取りに使用したウエスを袋に入れて置いていたところ、約7時間後に自然発火した。

ポイント!

   不飽和脂肪酸を含む油性塗料は自然発火のおそれがあります。拭き取った布は、多量の水に浸した状態で処分してください。また、塗料の注意書きをよく読んで使用してください。

 

拭き取った布が自然発火

不飽和脂肪酸とは・・・


   不飽和脂肪酸は、常温で液体の油脂類に多く含まれており、植物油ではアマニ油、菜種油、オリーブ油等に、動物油では青魚等の各種魚油等に含まれます。不飽和脂肪酸は、酸化しやすいのが特徴です。

 

 

火災事例 2

  アロマオイルの拭き取りに使用したタオルを乾燥機付き洗濯機で洗濯後に乾燥していたところ、白煙が出て異臭がし、洗濯物が焼けた。

ポイント!

   不飽和脂肪酸を含むアロマオイル、食用油、機械油などが付着したタオルや衣類は洗濯した後でも乾燥機で乾燥させないでください。洗濯後も、繊維に染み込んだ油類で自然発火するおそれがありますので、重ねたりせず熱がこもりにくい状態で自然乾燥させてください。

 

 

アロマオイルの自然発火

 

 

火災事例 3

   鍋の中に置かれた金ザルに揚げカスを山積みして放置していたところ、約3時間に自然発火した。

 

ポイント!

   山積みの揚げカスは熱がこもります。通気性のよい容器を使用したり、平たく置くなど、熱がこもりにくい状態で処理しましょう。揚げカスを捨てる際には、十分に冷えていることを確認しましょう。

 

 

 

 

 

酸化熱

酸化熱とは・・・

   不飽和脂肪酸等を含む物質は、空気中の酸素と結合して、発熱することがあります。これを酸化熱といいます。また、この熱が蓄積されやすい状況にあると、酸化が促進して、さらに温度が上昇し、最後には発火にまで至る可能性があります。

 

 

この他に・・・    堆肥や木材チップ等から発煙・発火する自然発火も!!

   堆肥や木材チップ等が大量に堆積された場所で、高温多湿な環境が長期間継続する場合は菌やバクテリアが堆肥や木材チップを分解することで、 発酵熱が発生します。この熱が蓄積することで最終的には発煙・発火に至ることがあります。

 

 

 

 

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