やけど

更新日:2019年10月12日

やけどは、乳幼児に特に多い事故です。
原因はお茶やコーヒーなど高温液体の食品に多いようです。
特にキッチンは、やけど事故の危険ゾーンと認識しましょう。

予防策

  1. 乳幼児は、安全・危険を判断できません。周りにいる人が事故を起こさないよう気を配りましょう。
  2. 普段から、「やけど」をするものに対する認識をさせるよう、しつけが大切です。
  3. 家庭内は、常に整理整頓しておきましょう。
  4. 子どもがテーブルクロスを引っぱって、テーブルの上のお茶などをひっくり返さないように、クロスは固定するか、取り除きます。
  5. コーヒーやカップラーメンに湯を注ぐときは、周りを確かめておこないましょう。
  6. 電気カーペットやこたつは低温やけどや脱水になる可能性があります。長時間使用しないように気をつけましょう。

応急手当

やけどは、早く水で冷やすのが原則です。
やけどの深さと面積で判断し、重症ならば一刻も早く、各科の揃った病院へ行きましょう。

1.早く水で冷やす

手のやけどを流水で冷やしているイラスト

できるだけ早く、水(水道水)でやけどをした部位を冷やしましょう。
やけどをした部分に、痛みと熱さを感じなくなるまで15分間以上、充分に冷やしましょう。
水ぶくれができたときは、破らないように注意しましょう。

(1)顔面のやけど

水を張った洗面器に顔をつけて冷やしているイラスト

顔面のやけどで、鼻毛やまつ毛が焦げていたら、各科の揃っている病院に急ぎましょう。
気道熱傷といって、非常に危険な状態になることがあります。

(2)衣服を着ているときの冷やし方

衣服の上からホースで水をかけ冷やしているイラスト

衣服に覆われた部分をやけどしたときは、服を着せたままで水をかけます。
そして、水をかけながら注意して服を脱がせます。

【注意】
やけどした部分に衣服が付着している場合は衣服を無理にはがしてはいけません。

(3)広い範囲のやけどの冷やし方

やけど部分にガーゼを当てているイラスト

ホースやバケツに汲んだ水をかけてできるだけ早く冷やします。
やけどした部分を、ガーゼなどで包んで、そばに人がいれば救急車を呼んでもらいましょう。

【注意】
長い間、水をかけると体温が低下します。冷却したあとは、体を毛布やシーツなどで包み、保温します。
乳幼児の場合、冷却しているときに震えがおこった場合は、冷却を止めて病院に連れて行きましょう。

2.ガーゼで覆う

やけど部分をガーゼで覆っているイラスト

冷却した後は、清潔なガーゼまたは布で、やけどした部位を覆い、病院へ行きましょう。
やけど面を覆ったガーゼなどは、緩めに巻いてください。

3.素人治療は禁物。医師の治療を受けましょう。

勝手な民間療法は、症状を悪化させ治りを遅くします。
アロエ、味噌などは絶対に塗らないでください。

やけどの重症度

1.広さを調べる

手のひらでやけどの面積を調べているイラスト

やけどをした人の手のひらを1パーセントとして、やけどの面積を計算します。
成人では、やけどの面積が体表の20パーセント以上、小児や高齢者は10パーセント以上に及ぶ場合は、早く病院に連れて行くか、救急車を呼びましょう。

2.深さを調べる

やけどの深さは、1から3度で判断します。
2度以上のやけどは、面積に関係なく病院で治療を受けましょう。

1度

  • 外見・症状
     皮膚が赤くなる
     ひりひりする
  • 経過
     数日で治る

2度

  • 外見・症状
     水ぶくれになる
     強い痛み
     灼熱感がある
  • 経過
     1から2週間程で治る

3度

  • 外見・症状
     皮膚が白っぽくなる
     痛みを感じなくなる
  • 経過
     ケロイドになる
     植皮が必要
     治療は1ヶ月以上

やけどは、マッチや熱湯から火災によるものまで、さまざまな原因でおこります。
乳幼児の場合は体が小さいため、体表によるやけどの割合が大きく、重症となりやすいので更なる注意が必要です。

この記事に関するお問い合わせ先

消防署 本署

電話:0749-22-6119
ファックス:0749-22-9427

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