家庭における乳幼児の事故防止

更新日:2019年10月12日

乳幼児が関係する家庭内での救急事故は、「転んでケガをした」や「異物を誤飲(嚥)した」、「高いところから落ちた」、「やけどをした」、「溺れた」など、保護者や周囲にいる人が注意していれば防ぐことが出来たものが多いのです。
乳幼児にとって家庭内はジャングル状態です。
以下のことに注意して、また、子供の視線(ハイハイしながら)になって今一度家庭内を点検してください。

転んでケガをした

  • 床上には物を放置せず、こまめに片付けましょう。つまづいたり、チラシなどの紙が重なっている所に足を踏み込むと大変滑りやすくなっています。
  • 室内を走り回り、家具や柱に衝突し思わぬケガをすることがあるので、走らないように注意しましょう。
  • 風呂の洗い場にはマットを敷きましょう。転倒した時に頭を守ります。
  • 子供を石鹸で洗った後は、まず最初に足裏をゆすぎましょう。
  • 長い棒(アイスクリームの棒、おはし、歯ブラシ)が口にある時は走らせない、騒がせないようにしましょう。転倒した時に重大な事故につながります。

異物を誤飲(嚥)した

  • 食事中、口に食べ物が入っている間は喋らせない、走らせないようにしましょう。何かの拍子で食べ物が喉に詰まります。
  • 餅や肉類は細かくちぎって食べさせましょう。容易に喉に詰まります。
  • タバコや灰皿は子供の手の届かない所に置きましょう。またジュースなどの空き缶を灰皿代わりにすることはやめましょう。子供はジュースが入っていると思い飲んでしまいます。
  • 家族の内服薬の放置はやめましょう。子供にはお菓子に見えます。
  • 三歳児が口を開けた時の最大口径は約39ミリ、喉の奥までは約51ミリありますので、それ以下の玩具、小物は手の届かない所に置きましょう。
  • 「ゴキブリ団子(ホウ酸製)」を床に置かないようにしましょう。子供にはお菓子に見えます。またホウ酸は非常に毒性が強く危険です。

高いところから落ちた

  • 階段には手すりを設け、階段を昇る時は親が子供の後ろから昇り、降りる時は親が先に降りましょう。
  • 階段およびベビーベッドには、転落防止用の柵を設けましょう。
  • ベランダやテラスには、踏み台となるような台、椅子、箱等を置かないようにして、容易に乗り越えられないようにしましょう。

やけどをした

  • 浴室には勝手に出入りできないように鍵を掛けましょう。
  • 炊飯器、ポットの水蒸気の噴出し口を触らないよう、手の届かない場所に置きましょう。
  • 木綿や化繊の浴衣を着て花火をすると、容易に浴衣に燃え移るため気を付けましょう。また子供だけで花火をしないように大人が付き添いましょう。
  • ストーブなどの周りには柵を設けて、近づけないようにしましょう。
  • テーブルクロスはやめましょう。つかまり立ちの子供がテーブルクロスを引っ張って、その上の熱いお茶などを浴びてしまいます。

溺れた

  • 浴室には勝手に出入りできないように鍵を掛け、浴槽の水は抜きましょう。
  • 子供だけで、プール、河川で遊ばせないよう、必ず大人が付き添いましょう。また付き添う大人は一緒に水に入りましょう。
  • 泳げない子供には浮き輪などの浮力のあるものを身に付けましょう。
  • 洗濯機でも子供は溺れます。周りに踏み台となる物を置かないようにしましょう。またフタは必ず閉めましょう。

その他

  • 仰向け寝で育てましょう。乳幼児突然死症候群の予防となります。
  • 子供を自転車の荷台に乗せたままその場を離れないでください。
  • 子連れの時、駅のホームでは線路から遠くに立ちましょう。また道路で信号待ちをする時は、最前列に立たずに、2,3歩下がって立ちましょう。
  • ガレージでの車の出し入れの際、子供がいないか確認し、いる時は子供を車に乗せてから操作しましょう。
  • 子供を飼い犬や猫に触らせないようにしましょう。怖さを知らない子供は、尻尾を引っ張ったりして怒らせ、噛み付かれます。
  • ショッピングカートに子供を乗せている時は、転落しないようベルトなどで固定しましょう。
  • 扇風機にはカバーを取り付け、指が入らないようにしましょう。
  • エアコン室外機のファンで指を詰めないようにカバーを設けたり、近づけないようにしましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

消防署 本署

電話:0749-22-6119
ファックス:0749-22-9427

メールフォームからお問合せする