生物多様性
生物多様性とは?
地球上には、さまざまな環境に適応して進化し、未知のものも含めると3,000万種ともいわれるそれぞれに個性を持った多様な生き物が生存しています。それらが森から海まで、さまざまな関係でつながっているのがこの地球なのです。このように、多種多様な生き物が存在することを「生物多様性」といいます。
豊かな自然環境に恵まれた彦根は、「生物多様性」があふれるまちです。しかし今、外来生物などの影響により、生態系の破壊や農業・漁業への被害など、さまざまな環境問題が引き起こされています。
現在、市内でも外来生物は拡大の一途を辿っていますが、元はと言えば、人間の手によって外国から持ち込まれたことが原因なのです。このように、環境問題の多くは、わたしたち人間の営みが原因となって発生しているのです。
また、こういった問題が身近にあるにもかかわらず、実はあまり知られていないということが、環境問題の大きな課題でもあります。
豊かな自然環境を未来に残していくためにも、わたしたちの営みが原因で引き起こした環境問題や課題には、わたしたちの手で取り組まねばなりません。
彦根市では、このような環境問題や課題に対して、3つのステップを用いて取り組んでいます。
ステップ 1 「よく知る」
生き物の生態や彦根市の現状、市民の活動など、まずはよく知ることが、課題解決の第一歩です。
実際に起きている現象や原因がわかれば、対処する方法も考えられます。
また、普段は何気なく見ていても、知ることで気がつくこともたくさんあります。
彦根市では、自然観察会などの環境イベントを通じて自然を体験し、関心を持つための取組などを行っています。
ステップ 2 「自分たちにできることは何か、考える」
現状や課題を認識したら、次は、私たちにできることは何があるのかを考えます。
「地球を守る」といった、大それたことはできなくても、身近で、普段からでも私たち一人ひとりができることは何があるのか、どんなに些細なことでもすぐにできることはないのか、をちょっと考えてみましょう。
例えば、彦根市では、環境をテーマとした出前講座を自治会・学校・放課後児童クラブなどへ赴いて積極的に実施し、現状を知っていただくとともに、自分たちに何ができるかを考える機会としております。
また、「緑のカーテン」の栽培を行う、ごみの分別を徹底する、自分が知りえたことを周囲に伝える、といったことも環境を守るための取組の1つです。
ステップ 3 「みんなで実行する、そして続ける」
環境を守る取組は、一人では限りがありますが、周囲のみなさんの協力を得て、継続して実施することで、大きな力となります。
行政だけでなく、市民・団体・ボランティア・大学・事業所などさまざまな主体が、自分たちのできることや得意なことで関わりながら、連携して自然保護活動や啓発活動を継続して行ってこそ、やっと効果が現れてまいります。
例えば、外来水生植物であるナガエツルノゲイトウの駆除には、前述のようなさまざまな主体が連携・協働して取り組んでいるところです。
たくさんの方の活動に支えられて、彦根市内の環境保全活動は成り立っています。この多様な主体との連携・協働こそ、これからの彦根の環境を保全していく上で、欠かせない大切なものです。地球温暖化をはじめとして、わたしたちを取り巻く環境は、急激に変わりつつあります。その変化に対応すべく、わたしたちにできることは何かを考え、今こそ彦根に関わる人々の間で、この連携・協働の関係をたくさん築き、よりよいまちづくりをめざしていきましょう!
更新日:2024年09月02日