彦根市×鹿児島市交流連携協定締結

日本の歴史の大きな転換期で「井伊家と島津家」は幾度となく交錯し、今の日本に多大な影響を与えてきました。「彦根の歴史と井伊家」に深い結びつきがあるように、「鹿児島の歴史と島津家」は密接な関係にあります。
そしてこの度、両家の歴史的なつながりを礎とし、彦根市と鹿児島市は交流連携協定を締結しました。
日本の転換期に「井伊」 と「島津」の姿あり
井伊家と島津家の関わりの歴史は、戦国時代末期に遡ります。
関ヶ原の戦いで石田三成方の西軍に属した島津義弘は、敗色が濃厚になると薩摩への撤退を図りました。この時、赤備えの井伊軍を率いて追撃したのが井伊直政です。直政は交戦する中、わずかな兵力で敵中を突破する島津軍の武勇の凄まじさに感銘を受けたと言われています。その後、直政の仲介により島津家は徳川家と和睦。直政は徳川家の重臣として、島津家は薩摩藩主として、それぞれ新たな時代に向かう中で重要な役割を果たしました。
また、開国に向かう幕末において、井伊直弼と島津斉彬は立場は違いながらも、日本の未来のために全身全霊を傾けました。

▲彦根城博物館に残る「関ヶ原合戦図(木俣家伝来資料)」には、赤備えの井伊軍と島津軍が交戦する様子が描かれています。
歴史がつないだ友好の架け橋
1月16日、井伊家当主と島津家当主が同席する中、彦根市長と鹿児島市長は交流連携協定を締結しました。そして協定締結の仲介役となったのは、薩摩藩を脱藩して桜田門外の変に関わった武士の兄弟の末裔である有村國俊さん(滋賀県議会議長)です。
式典では5人が今後の両市の友好交流を約束されました。

さあ、鹿児島市に行ってみよう!
鹿児島県の県庁所在地であり、南九州地域の中核都市である鹿児島市。政治、経済、文化の中心地として発展を続けています。
人口:582,998人(彦根の5.2倍)
面積:547.61平方キロメートル(彦根の2.7倍)

絶景の名所 桜島

圧倒的な自然の息吹を感じられる絶景スポット、桜島は鹿児島の誇りです。
活火山ならではの迫力ある噴煙と、海に映える雄大な姿は、訪れる方々の心に深く刻まれる、まさに感動の景観です。
一度はまるとやめられない 黒豚しゃぶしゃぶ

鹿児島の黒豚しゃぶしゃぶは高品質で知られています。
厳選された黒豚は、脂身がほどよく、肉質は柔らかくジューシー。
特製のだしでしゃぶしゃぶすることで旨みが引き立ち、口の中でとろけます。
両市のさらなる発展を願う

彦根市長 和田裕行
この度の協定の締結は、歴史的に意義深く、市民にとっても喜ばしいものになると感謝しております。
この協定が両市のさらなる発展の契機となり、この縁が末永く続くことを心から願っております。

鹿児島市長 下鶴 隆央 さん
この度、美しい彦根城を前に、両市の交流連携協定を締結できましたことを大変喜ばしく感じております。
井伊・島津両家の歴史的なつながりを礎に、相互の理解と友情を深め、両市のさらなる発展に寄与することを心から願っております。

井伊家第18代当主 井伊 直岳 さん
井伊家と島津家は歴史的に深いご縁があります。
江戸時代に両家の統治拠点だったお城がある彦根市と鹿児島市が交流連携協定を締結されたことは誠に喜ばしく存じます。
今後の両市のさらなる交流・連携と発展を心から祈念いたします。

島津家第33代当主 島津 忠裕 さん
この度の両市の交流連携協定の締結に際し、島津家とも大変ゆかりの深い井伊家ご当主と共に立ち会えましたことを大変感慨深く感じております。
今回の協定締結を機に両市のさらなる友好・交流を心から祈念いたします。
更新日:2025年01月30日