みんなで観戦しよう!!わたSHIGA輝く障スポ(2025年10月号掲載)

更新日:2025年10月01日

HP番号: 28552
みんなで観戦しよう!わたSHIGA輝く障スポ

いよいよ「わたSHIIGA輝く障スポ(第24回全国障害者スポーツ大会)」が滋賀県で開催されます。今月号では障スポについて紹介します。

全国障害者スポーツ大会とは

障害のある選手が競技などを通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、多くの人々の障害に対する理解を深め、障害のある人の社会参加を推進するために、国スポ終了後に同じ都道府県で毎年開催されている国内最大の障害者スポーツの祭典です。

全国47都道府県と20指定都市から選ばれた選手が参加します。

障スポ(正式競技)は10月25日(土曜日)~同27日(月曜日)の3日間!

彦根市開催競技

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競技の見どころや応援のポイントなどをコンパクトにまとめています。

陸上競技(正式競技)

車いすを使用した陸上競技の写真

【日程】10月25日(土曜日)~同27日(月曜日)

【会場】平和堂HATOスタジアム(松原町)

身体障害、知的障害のある選手が出場する競技です。

視覚障害のある選手の競走・競技では、障害の程度により伴走者とともに走ることが認められるほか、車いす使用者を対象とした大豆などを入れた袋の飛距離を競う「ビーンバッグ投」など、全国障害者スポーツ大会特有のルールや独自の種目で実施される競技もあります。

ボウリング(正式競技)

ボウリング競技の写真

【日程】10月25日(土曜日)~同26日(日曜日)

【会場】ラピュタボウル彦根(竹ヶ鼻町)

知的障害のある選手が出場する競技です。

ルールは一般のボウリング競技と同じです。

SOバトミントン(オープン競技)

soバトミントン競技の写真

【日程】10月18 日(土曜日)~同19 日(日曜日)

【会場】プロシードアリーナHIKONE(小泉町)

知的障害のある選手が出場する競技です。

基本的なルールは一般のバドミントンと同じです。健常者とペアを組むユニファイド競技も実施されます。

(注釈)オープン競技…障害者スポーツの普及の観点から有効と認められる競技

プロシードアリーナHIKONEをご利用の皆様へ

障スポの開催に伴い、10月17日(金曜日)~同19日(日曜日)は「まちなか交流ラウンジ」「トレーニング室」を含む全館の利用ができません。ご理解ください。

問合せ先:プロシードアリーナHIKONE
               電話0749-30-9228 ファックス番号0749-30-9229

みんなで観戦しよう!!

おもてなSHIGAエリア

「おもてなSHIGAエリア」では、飲食、物産、グッズ販売などたくさんのブースでおもてなし!

【日程】10月25日(土曜日)~同27日 (月曜日)
【会場】平和堂HATOスタジアム 、ラピュタボウル彦根

障スポチャンネル

14の正式競技の全試合を「障スポチャンネル(YouTube)」で配信!

スポーツで広がる新たな未来

【陸上競技】岸田 清次(きしだ きよつぐ) 選手 インタビュー

岸田さんが砲丸投げとジャベリックスローをしているところの写真
岸田さん近影写真

プロフィール

  • 46歳の時、不慮の事故により左手指を失う。
  • 62歳から陸上競技を始め、現在(74歳)も活躍中。
  • 障スポでは、「砲丸投」と「ジャベリックスロー(注釈)」の種目で滋賀県代表として出場します。

(注釈)ジャベリックスロー・・・
やり投げのルールを元に、「ターボジャブ」という用具を使って飛距離を競う競技

  • 陸上競技を始めたきっかけは?
    昔から体を動かすことが好きでしたが、直接のきっかけは62歳の時に滋賀県の大会に出場を勧められたことです。
  • 続けてきてうれしかったことは?
    他県の友達ができたり、家族が応援に来てくれたり、いろいろとありますが、中でも、孫が私の試合に応援に来たことをきっかけに、陸上競技を始めてくれたことが特にうれしいことです。
    頑張っている姿を孫に見せることが、自分の励みになっています。
  • 障スポへの意気込みは?
    選手の中で一番年上かもしれませんが、若い選手たちに負けない、という気持ちを強く持って、どんな色でもいいので、ぜひメダルを獲得したいと考えています。 将来的には、指導者などいろいろな形でスポーツに関わり、「生涯現役」でありたいと思っています。若い人たちには、彦根市で障スポが開催されるこの機会に、ぜひ一度障害者スポーツの世界に触れて欲しいと願っています。

一人ひとりが主人公、みんなの力で、彦根の魅力を全国に発信

封入作業時の写真と関係者集合写真

国スポでは、全国から集まったたくさんの選手や大会関係者などに、観戦ガイドブックや彦根城無料観覧券、記念品などを「資料袋」に入れて配布し、おもてなしをしました。

この資料袋(全部で約4千枚)への袋詰め作業は、市内4か所の障害者就労施設の皆さんに行っていただきました。

やさしさであふれるまちへ~障害への理解を深めよう~

障スポが開催される期間、多くの障害者が全国から来られます。この機会に改めて「障害」について、考えてみませんか。

障害者(児)とは

身体障害、知的障害、精神障害、その他さまざまな障害があり、社会の中にある障壁(バリア)によって日常生活や社会生活が困難になっている人のことです(障害者手帳を持っていない人も含まれます)。

身体障害者・・・主に手や足、目、耳、内臓機能などに障害があり、日常生活や社会生活に援助が必要な人。

知的障害者・・・主に先天的また出生のときなどに脳が障害を受けて知的な発達が遅れ、日常生活や社会生活に援助が必要な人。

精神障害者・・・主に統合失調症、うつ病、自閉症など病気や脳機能の障害で、日常生活や社会生活に援助が必要な人。

合理的配慮の提供とは

思いやりのあふれるまちへ

合理的配慮・・・障害のある人が障害の無い人と同じように生活できるように、無理のない範囲で配慮すること。

障害のある人から助けを求められた時、無理のない範囲で合理的配慮を提供しましょう。

 

障害とともに生きる 輝く スポーツ選手たちに聞いてみた

サウンドテーブルテニス 宇野 繁博(うの しげひろ)選手

近影写真

20代で網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)という病気を患わずらい、30代で視力を完全に失ったという宇野さんは、今年61歳。

サウンドテーブルテニスの選手として障スポに出場します。

もし目が見えなくなったら、みなさんはどう感じますか?仕事に行けますか?私には、それが現実になったんです。

希望は失望に終わることはない
将来失明する、そう医師から宣告され、悲しくて、悲しくて、布団の中でたくさん泣きました。私の涙を見て、母も一緒に泣いてくれました。辛く、悲しいときに一緒に泣いてくれる人がいるということは、私にとって大きな励ましでした。これから、目の見えない人生を歩むことになるけれど、私のためにも、母のためにも、しっかり生きていこうと決意しました。

その後、仕事を辞めましたが、絶望したからではなく、盲学校の教員になる勉強をするためでした。「希望は失望に終わることはない」が私のモットーです。視力を失ってから約30年、サウンドテーブルテニスの他にも、講演活動やアルトサックス演奏など、さまざまなことに挑戦し続けています。

白杖をつく人と、腕につかまらせる人のイラスト

困っている人がいたら、ひと声
30年も経つと見えないことに慣れてはいるけれど、全く目が見えない状態で生活するのは大変です。もし街中で白杖をついている人が一人歩きをされているところを見掛けたら、声をかけ、肩を貸してあげてください。本当に、助かりますから。

サウンドテーブルテニスの競技の格好をした宇野さんの写真

障スポサウンドテーブルテニス

ボールに金属球が入っており、台から浮かせたネットの下をボールを転がせて、その転がる音を頼りにした競技。

【日程】10月25日(土曜日)~同26日(日曜日)
【会場】野洲市総合体育館(野洲市)

バスケットボール 廣(ひろ) はるか 選手

近影写真

3歳で自閉症と診断され、知的障害の認定を受けた廣さん。

幼少の頃はよくけがをしたり、幼稚園の運動会の練習では泣いてしまい、参加ができず周囲と同じ行動がとれなかったこともあったそうです。

そのような経験から自信が持てずにいましたが、高校生になり、バスケットボールと出会ったことが廣さんを変えました。

苦手を克服し、成長するために
人と協力することが苦手で、バスケもはじめは自分でなんとかするという気持ちでやっていました。でも、チームの司令塔となるポイントガードをまかされたとき、仲間を信頼することの大切さを学びました。バスケを続ける中で仲間と一緒に成長し、徐々に自分に自信が持てるようになりました。

支えてくれた人への思い
幼少の頃から支えてくれた母や家族、先生にはとても感謝しています。できなくて悔しいこともあったけど、私のペースに合わせて教育をしてくれて、失敗をしながらも少しずつ成長できたことにとてもやりがいを感じています。バスケだけでなく、お菓子作りや裁縫なども趣味です。少しずつでもいいから、失敗を繰り返しながらやっていけば成長できると伝えたいです。

話をしている女の子二人のイラスト

いつもより、少し優しく
知的障害のある人は、今の状況を理解するのに少し時間がかかったり、突然後ろから話しかけられるのが苦手な人が多いと思います。もし話す機会があれば、前から、いつもより少し優しく話しかけると、安心して話ができると思います。

障害者とともに生きる家族の思い
幼少期は苦手なことが多かった廣さんが、チームを率いて全国大会で活躍するまでに至ったのは、本人の努力はもちろん、発達相談の先生や家族のサポートもありました。母、貴子さんが意識したのは、廣さんが一人で生きていける力をつけること。そのためには環境を整えることが重要でした。一人ひとりの特性に合わせた教育を受けられる特別支援学級を選んだことは、力を伸ばすことができた理由の一つです。

廣さんがバスケットをしている写真

障スポバスケットボール

【日程】10月25日(土曜日)~同26日(日曜日)

【会場】滋賀ダイハツアリーナ(大津市)

この記事に関するお問い合わせ先

スポーツ部 国スポ・障スポ総務課

電話:0749-30-6141

ファックス:0749-23-2660

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