3月6日プレスリリース:令和6年度彦根藩資料調査研究会公開研究会を開催します

更新日:2025年03月06日

HP番号: 27220

このたび、彦根城博物館において、公開研究会「儀礼・贈答からみる殿様の姿」を開催しますのでお知らせします。

趣旨

彦根城博物館では、令和3年度から5か年計画で、「殿様の日常生活」の解明を研究テーマとする彦根藩資料調査研究会を組織しました。本研究会は、国から文化芸術振興費補助金(文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業)を受けて、外部の日本史研究者と共同で、井伊家当主(殿様)の生活実態の全体像の解明に取り組んでいます。

本研究会が主な分析対象としている史料が「側役日記(そばやくにっき)」(彦根藩井伊家文書)と呼ばれる、殿様の側近くでその政務活動を補佐した側役(彦根藩士)が記した業務日誌です。この日誌は、殿様の行動を具体的に伝える重要な史料で、当館に約70冊が伝来しています。このうち半数以上が井伊家10代当主直幸(なおひで)の時代のものであることから、本研究会では井伊直幸に焦点を当てて分析を進めてきました。

このたび、これまでの成果を広く市民等に知ってもらうため、公開研究会を開催します。テーマは「儀礼・贈答からみる殿様の姿」です。彦根城表御殿で実施された様々な儀礼や、日々直幸が表御殿でやりとりした贈答品や使者に焦点を当てます。儀礼が表御殿のどこで行われ、各部屋はどのように用いられていたのか、やりとりされる品や使者にはどのような直幸の意図が反映されていたのかなどを紐解くことで、殿様が表御殿で過ごした日常の様子に迫ります。

日時

令和7年(2025年)3月16日(日曜日) 午後1時~午後4時30分

内容

  • (開会挨拶・趣旨説明)・・・午後1時~ (5 分)
  • 研究発表(1)「表御殿はどう使われたのか」・・・午後1時5分~ (50分)
    発表者:北野智也(当館学芸員)
  • 研究発表(2)「表御殿で行われた儀礼」・・・午後1時55分~ (50分)
    発表者:柴崎謙信(当館学芸員)
  • (休憩)・・・午後2時45分~ (15分)
  • 研究発表(3)「井伊家10代直幸がやりとりした贈答」・・・午後3時~ (50分)
    発表者:荒田雄市(当館学芸員)
  • 全体質疑・全体討論 ・・・午後3時50分~ (40分)
    コメント:有坂道子氏(京都橘大学文学部教授)、並木昌史氏(徳川美術館学芸部マネージャー(学芸員))、三宅正浩氏(京都大学大学院文学研究科准教授)、当館学芸員(学芸史料課史料係)

会場・費用など

会場:彦根城博物館/能舞台正面見所
定員:60名(当日受付・先着順、受付は午後0時30分~)
受講料:500円

展示室の入室には別途観覧料が必要
一般700円[560円]、小・中学生350円[280円]
([]内は30名以上の団体割引料金)

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プレスリリース資料

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会事務局 彦根城博物館 学芸史料課史料係

電話:0749-22-6100
ファックス:0749-22-6520

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