5月11日プレスリリース:テーマ展「井伊直政と直孝―井伊家の礎を築いた名将―」を開催します
このたび、彦根城博物館において、みだしの企画を行いますのでお知らせします。
名称
テーマ展「井伊直政と直孝―井伊家の礎を築いた名将―」
会期
令和8年(2026年)5月15日(金曜日)~6月15日(月曜日)
会期中無休
開館時間:午前8時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場
彦根城博物館
展示室1
展示の趣旨
井伊直政(いいなおまさ、1561-1602)は、遠江国(とおとうみのくに、現在の静岡県)井伊谷(いいのや)の有力領主井伊家に生まれ、遠江国に勢力を広げていた徳川家康に近習(きんじゅう)として召し抱えられました。家康は、直政が名門の出であることや、対外交渉力などを評価して、士大将(さむらいだいしょう)に抜擢しました。そして、新たに創設する直属の部隊の一つを率いることを命じ、精鋭で知られた武田家の重臣飯富虎昌(おぶとらまさ)の軍制を継承して、軍装を朱色で統一させた「赤備え」とさせたと伝えます。赤備えの部隊を率いた直政は、徳川家の主要な戦いで大きく活躍して、家康が最も信頼を置く重臣の一人に上り詰め、のちの江戸幕府の成立に大きく貢献しました。慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いでは、先陣を切る活躍や、その前後における有力大名との交渉など、めざましい働きを見せ、近江国佐和山(さわやま)の地に徳川家中最高の18万石を与えられました。佐和山に入った直政は、のちの彦根藩領へと繋がる領内の統治に乗り出しましたが、程なくして病により亡くなり、その事業は、息子の直継(なおつぐ)・直孝(なおたか)へと引き継がれます。
直政の次男直孝(1590-1659)は、元服後、2代将軍秀忠に出仕し、江戸幕府と井伊家のパイプ役を果たしました。慶長20年(1615)の大坂夏の陣では、兄直継に代わり、赤備えの部隊を率いて参陣し、徳川方の勝利に大きく貢献しました。そして、その功績により、20万石に加増され、兄に代わり、彦根藩主を継ぐことを命じられました。直孝は、大御所秀忠から3代将軍家光の後見を命じられ、幕政に参画して、政治的に大きな課題に取り組みました。直孝が将軍を補佐し、幕政に参画したことが淵源となり、井伊家は、のちに確立する将軍の後見役を担う「大老」を出す家の一つとなりました。また、直孝は、家光の嫡子竹千代(たけちよ、のち4代将軍家綱)の元服に際して烏帽子親(えぼしおや)を勤めたほか、将軍に代わり日光東照宮への参拝を行っています。こうした役目は、直孝以降、歴代当主に継承され、井伊家固有の勤めとなりました。晩年、病がちながらも将軍を補佐し続けた直孝は、嫡子の直澄(なおすみ)に将軍家への奉公を第一とすべきと説いた遺訓を残しており、その遺訓は、のちの井伊家当主に受け継がれました。
本展では、江戸幕府における井伊家の礎を築いた初代直政・2代直孝の活躍を紹介します。
当館は、令和9年(2027)2月11日に開館40周年を迎え、これを記念し、約1年にわたり、全9回にわたる展覧会「シリーズ THE DAIMYO」を開催します。本展はその第2弾として開催するものです。




更新日:2026年05月26日