肺がんについて

更新日:2025年05月21日

HP番号: 27506

肺がんとは

肺がんは、気管支やガス交換の場である肺胞の細胞ががん化して起こる病気です。早期には症状が出ないことが多く、進行して初めて症状が出ることもあります。主な症状としては、咳や痰、血痰(痰に血が混じる)、胸の痛み、動いたときの息苦しさや動悸、発熱などがあげられます。

60歳を過ぎると急激に増加

男女別グラフ図

年齢別肺がん罹患率(2020年)

出典:国立がん研究センター がん統計

肺がんの罹患数(新たに診断された数)は年々増加しており、2020年には約12万人が肺がんと診断されています。男性の方が女性の約2倍近く、年齢があがるほど罹患率も高くなり、60歳以降になると急激に増加します。

がんの部位別死亡数 第1位は肺がん(男女計)

肺がんで亡くなる人は現在も増え続けており、年間約7万5千人が肺がんで命を落としています。

男女ごとの2023年の部位別がん死亡数の棒グラフ

出典:国立がん研究センター がん統計

予防方法は?

日本人でたばこを吸う人は、吸わない人に比べて、男性で約4倍、女性では約3倍肺がんになりやすく、たばこを吸う年数、喫煙を始めた年齢が若く喫煙量が多いほど、そのリスクが高くなります。また、受動喫煙(周囲に流れるたばこの煙を吸うこと)も肺がんのリスクを約2~3割高めます。

そして喫煙は肺がんだけでなく、食道がん、膵臓がん、胃がん、大腸がん、肝細胞がん、子宮頸がん、頭頸部がん、膀胱がんなど、多くのがんに関連することがわかっています。

肺がんを予防するために、たばこを吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙を避けて生活しましょう。

彦根市では禁煙相談を実施しています。たばこに関する詳しい情報はこちら

年に1回は胸部レントゲン検査を

検診で早期に発見して治療することにより、肺がんで亡くなることを防ぐことができます。早期の肺がんは自覚症状がないことがほとんどです。自覚症状がないうちに検診を受けることが大事です

血痰・長引く咳、胸痛、声のかれ、息切れなど自覚症状がある場合には検診ではなくすぐに医療機関を受診して下さい。

肺がん検診(結核健康診断)について

対象者

【肺がん検診】40歳以上の人

【結核健康診断】65歳以上の人

65歳以上は、結核健康診断と肺がん検診を兼ねています。

喀痰細胞診

以下の対象となる人は、喀痰細胞診も併せて受診できます。(別途、料金がかかります。)

【喀痰細胞診の対象者】

50歳以上で喫煙指数が600以上の人

(喫煙指数:1日の喫煙本数×喫煙年数)

受診間隔

年度に1回の受診

料金

600円(喀痰細胞診は1,000円)

費用が無料で受けられる場合があります。

詳しくはこちら→費用が無料で受けられる人

検診の流れ

(1)当日の服装

  • 無地のTシャツを着用してきてください。
  • 下着(ブラジャー)は金具やプラスチックのついていないものを着用ください。

(注意)柄・刺繍・ビーズ等飾りのあるTシャツやカップ付きの肌着は避けてください。

(2)検査

胸部レントゲンイラスト

検査台に乗り、胸をパネルにぴったりつけ、少し前にかがみます。

息を吸って呼吸を止め、動かず呼吸を止めた状態でエックス線撮影をします。 

【喀痰細胞診(対象者のみ)】

検査機関から容器を受け取り、連続3日間の痰をとります。

後日検査機関に提出します。

(3)後日届く結果を確認

受診後、約4週間後に結果が届きます。

  • 検診で「要精密検査」となった場合、その後必ず精密検査を受けてください。

(注意)がんではないのに「要精密検査」と判定される場合やがんがあるのに見つけられない場合があります。

受診ができない人

  • 妊娠中、妊娠の可能性がある人
  • 血痰など、自覚症状がある人
  • 肺の病気で治療中・経過観察中の人

受診方法

バス健診パック健診のいずれかの方法で受けることができます。

(1)バス健診【6~12月実施】

くすのきセンターや地区公民館などの会場で実施しています。

肺がん検診だけでも受けていただくことができます。

バス健診【6月~12月まで実施】

(2)パック健診【6月~翌年1月】

健診専門機関で、肺がん検診・胃がん検診・大腸がん検診(女性は乳がん検診・子宮頸がん検診も含む)のすべてをセットで受ける健診です。

パック健診【6月~翌1月まで実施】

肺がんに関する情報

この記事に関するお問い合わせ先

福祉保健部 健康推進課

電話:0749-24-0816
ファックス:0749-24-5870

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