10 木造日光菩薩立像 木造月光菩薩立像
木造日光菩薩立像(もくぞうにっこうぼさつりゅうぞう) 木造月光菩薩立像(もくぞうがっこうぼさつりゅうぞう)
- 重要文化財指定 大正10年8月8日
- 所在地 本庄町
- 所有者 観道寺
- 時代 鎌倉
両像とも像高は約2メートルでひのき材を使用し、日光菩薩立像は一木造り(いちぼくづくり)、月光菩薩立像は割矧造り(わりはぎづくり)で作られ、すらりとした細身にあらわされています。複雑にたたまれた裳(も)の折り返し部などに、鎌倉時代前期の様風である写実的作風がみられます。像の衣の襞(ひだ)の彫りは浅く、肉取も穏やかに表現されています。当時盛んに用いられた玉眼とせずに彫眼とし、構造も古風な一木造りや割矧造りとするなど、表現では時代の様風を取り入れながらも、保守的な技法で作られているのが注目すべき点です。
更新日:2024年09月02日