11 木造阿弥陀如来坐像
木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)
- 重要文化財指定 大正12年8月4日
- 所在地 本町1丁目
- 所有者 来迎寺
- 時代 鎌倉
ひのき材の割矧造り(わりはぎづくり)で、説法印(せっぽういん)を結ぶ古式の像です。鎌倉時代には、本像のように奈良時代に流行した説法印の阿弥陀像がしばしば造立されました。像内と背面には、建久7年(1196)菅野刑部と豊原氏が願主になって造立されたとの再興墨書銘があります。本像はこの種の阿弥陀如来像の遺例として貴重であるばかりでなく、写実をふまえたその端正な姿は当時の主流の様風を伝えるものです。
更新日:2024年09月02日