61 旧彦根藩足軽組辻番所(善利組)
旧彦根藩足軽組辻番所(善利組)(きゅうひこねはんあしがるぐみつじばんしょ(せりぐみ))
- 市指定 平成21年2月13日
- 所在地 芹橋二丁目
- 所有者 彦根市
- 時代 江戸(後期)
善利組・旧磯島家住宅は、旧芹橋12丁目の中央、中辻通りと交差する北西隅に位置し、その前庭の南端には、見張り窓を設けた辻番所と称する建造物が存在します。
見張り窓は2方向の通りに面して2箇所に設けられており、見通しが良いように番所が通りに若干張り出しています。現地調査では、主屋を経由することなく通りから直接番所に入るようになっており、通りの辻の要所に番所を配して、城下への人の出入りをチェックしていたと考えられます。
因みに足軽の鉄砲組と弓組の総数は37組であり、辻番所も37棟存在した可能性が考えられます。彼らは組単位に集住するように屋敷を割り当てられており、各組ごとに辻番所1棟が宛がわれ、交代で辻番の業務に就いたと推測されます。
この辻番所は現存唯一の施設として貴重であり、足軽屋敷の機能や足軽の日常的な業務を考える上でも重要な歴史的建造物です。
更新日:2024年09月02日