71 塔翡翠大珠(丁田遺跡出土)

更新日:2019年08月30日

翡翠大珠(丁田遺跡出土)(ひすいたいしゅ(ちょうだいせきしゅつど))

翡翠大珠の写真
  • 市指定 平成23年3月9日
  • 所在地 尾末町
  • 所有者 彦根市
  • 時代 縄文中期

 翡翠は新潟・富山県境を中心に東日本に多く分布しており、縄文時代に装身具(そうしんぐ)として用いられたもので、大きくやや扁平(へんぺい)な楕円形(だえんけい)で中心付近に孔があるものを大珠と称しています。この翡翠大珠は、市内高宮町の丁田遺跡において宅地開発に伴う発掘調査で縄文土器(じょうもんどき)などとともに出土し、埋設土器(まいせつどき)の中から出土しました。土器の据え方から推測すると、墓であった可能性もあります。翡翠大珠は両面が研磨(けんま)されており、長さ4.05センチメートル、幅2.17センチメートル、最大厚1.28センチメートル、重量は21.5グラムを測り、滋賀県内では唯一の出土事例です。また、近畿地方においても出土数は少なく、東日本と近畿地方の交流の様子や湖東地域の縄文社会を考えるうえで貴重な資料です。

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