【第23回】大名と家臣のコミュニケーション―茶の湯―

大名と家臣のコミュニケーションー茶の湯ー
江戸時代の大名は、家臣とコミュニケーションをはかるため茶会を開催しました。
特に、井伊直弼は、茶の湯に熱心で、「一期一会」と「独座観念(どくざかんねん)」の言葉を残しています。
「一期一会」はよく知られていますが、「独座観念」とは、茶会でのコミュニケーションを大切にするだけでなく、客が帰った後もその日の茶会のことを思い出しながら、客との出会いやつながりを大切に想うことです。真のコミュニケーションと言えるかもしれません。
彦根市では、この直弼の精神を大切に受け継ぐため一昨年の4月11日に「井伊直弼公の功績を尊び茶の湯・一期一会の文化を広める条例」を制定しています。

- 一期一会・独座観念
(茶会)
独座観念とは・・茶会後に亭主が独り振り返り、無一物の境地に至ることを言う - 茶会終了
(見送る殿様と去る家臣)
殿様「ちゃんとできたかな~。」 - 殿様「はっ!そういえば、あれもできてなかったかも・・・。アレした方が良かったかなぁ。」
- 殿様「いろいろできてない気がするけど、楽しんでもらえたかな・・・。」
家臣A(ホクホク)「やっぱり殿の茶はええな。」
家臣B(ホクホク)「さすがですな。」
(広報ひこね2025年2月号掲載)
更新日:2025年09月05日