【第22回】彦根城の城主、井伊家はスゴい!

彦根城の城主、井伊家はスゴい!
井伊家は、譜代筆頭(ふだいひっとう)とよく言われますが、江戸城の溜之間(たまりのま)に詰める溜詰(たまりづめ)という役割を担っていました。
井伊家は、この溜詰の中でも常溜(じょうだまり)という3つの家(会津藩松平家、彦根藩井伊家、高松藩松平家)の一つです。
将軍に一番近い場所に常にいて、補佐をする役目でした。しかも、井伊家はそのリーダーである溜詰筆頭という重要な立場でした。
このため、将軍と同じ価値観をもって政治判断することが求められました。将軍と一心同体の井伊家の居城、彦根城は、江戸時代の城を最も代表する城という事ができます。

※烏帽子親(えぼしおや)とは…武家の男子が元服の際、親に代わって烏帽子をかぶらせ、烏帽子名を付ける人。
将来を託すべき、親に何かあった時に子供を任せられる一番信頼できる者が烏帽子親になりました。
- 武士A「なんか、うちの殿は、他の藩の殿と違いますな。」
武士B「えっ!知らんのか!」 - 江戸城
武士B「ほれ、見てみよ。あの部屋、あれが溜之間じゃ!」
武士A「おお、将軍に一番近い場所と言われる!」 - 武士B「あのメンバーのトップ3の中でも一番が殿よ!」
武士A「そういや、うちの歴代の殿って、何回も大老になってますよね。」 - 武士B「それどころか、うちの殿は将軍の烏帽子親なんやで!」
武士A「ええええ!もはや将軍と一心同体では!!」
(広報ひこね2024年12月号掲載)
更新日:2025年09月05日