【第23回】大名と家臣のコミュニケーション―茶の湯―

更新日:2025年09月05日

HP番号: 28349
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大名と家臣のコミュニケーションー茶の湯ー

江戸時代の大名は、家臣とコミュニケーションをはかるため茶会を開催しました。

特に、井伊直弼は、茶の湯に熱心で、「一期一会」と「独座観念(どくざかんねん)」の言葉を残しています。

「一期一会」はよく知られていますが、「独座観念」とは、茶会でのコミュニケーションを大切にするだけでなく、客が帰った後もその日の茶会のことを思い出しながら、客との出会いやつながりを大切に想うことです。真のコミュニケーションと言えるかもしれません。

彦根市では、この直弼の精神を大切に受け継ぐため一昨年の4月11日に「井伊直弼公の功績を尊び茶の湯・一期一会の文化を広める条例」を制定しています。

四コマ漫画
  1. 一期一会・独座観念
    (茶会)
    独座観念とは・・茶会後に亭主が独り振り返り、無一物の境地に至ることを言う
  2. 茶会終了
    (見送る殿様と去る家臣)
    殿様「ちゃんとできたかな~。」
  3. 殿様「はっ!そういえば、あれもできてなかったかも・・・。アレした方が良かったかなぁ。」
  4. 殿様「いろいろできてない気がするけど、楽しんでもらえたかな・・・。」
    家臣A(ホクホク)「やっぱり殿の茶はええな。」
    家臣B(ホクホク)「さすがですな。」

 

(広報ひこね2025年2月号掲載)

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