【第21回】なぜ、お城の中に能舞台があったのか?

更新日:2025年09月05日

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彦根城は知れば知るほど面白い。未来に残そうみんなのお城

なぜ、お城の中に能舞台があったのか?

能は、幕府の公的な行事の際に開催され、全国の大名もこれに倣いました。彦根藩でも、正月や先祖供養の日などに能が催されました。

能は、単に芸能を楽しむだけでなく、藩主と家臣が一緒に物語に感動し、価値観を共有して、話し合いの政治をスムーズにするための重要な催しでした。

彦根城博物館にある能舞台は、明治以降、他の場所に移動されていましたが、博物館建設の際に元の位置に戻された「本物」で、世界遺産の価値に関わる重要な文化財です。

四コマ漫画

能は、長い場合は丸一日演じられました。

  1. 武士A「今日は表御殿の能の日やな!」
    武士B「私は、今回初めて能を見ますわ!」
  2. 武士A「そうか、そうか、能はええもんやで~。殿も好きみたいやし。(先輩風)」
    武士B「そうなんですね!楽しみですわ~。」
  3. 能上演中
    武士B「おお!これが能か!」
    武士A「この次の謡がええんやで。悲しい話やで~。(先輩風)」
  4. 四時間後
    武士A、殿様(げっそり)「・・・・。」
    武士B(げっそり)「長・・・。」

 

(広報ひこね2024年11月号掲載)

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観光文化戦略部 文化財課 彦根城世界遺産登録推進室

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