《2023》作文部門 入賞作品

更新日:2024年02月29日

昨年の7月から12月まで募集しました「彦根市はーとふるメッセージ2023」へ、多数のご応募ありがとうございました。令和5年度は、作文部門、標語部門、ポスター・絵手紙部門の3部門合わせて818点もの作品をご応募いただきました。どの作品も、様々な人権問題を解決していこうとする決意や人権尊重に対する思いに溢れた素晴らしいものばかりでした。

本作品集は、ご応募いただいた作品の中から選ばれた54点の入賞作品を掲載しています。一人ひとりが身近にある人権問題に気づき、ひいては人権が尊重されるまちづくりについて考えるきっかけとなればという願いを込めて作成しました。学校や地域など様々な場面での人権学習・人権啓発の資料としてご活用いただければ幸いです。

最後に、今回ご応募いただきました皆様、ご協力を賜りました関係者の皆様に心から感謝申し上げます

作文部門

学年等は応募当時のものです

作文はすべてPDFファイルで添付しています。
ご覧になりたい作文タイトルをクリックすると作文作品を見ることができます。

小学生の部

特選

亀山小学校 5年 永江 広奈(ながえ ひろな) さん

平田小学校 6年 北村 潤奈(きたむら じゅんな) さん

城東小学校 6年 江口 果凛(えぐち かりん)さん

入選

城南小学校 4年 北村 芽生(きたむら めい) さん

城西小学校 5年 北村 奏(きたむら かなで) さん

亀山小学校 5年 山崎 里桜(やまざき りお) さん

※崎は「大」ではなく「立」となります。

城東小学校 6年 田辺 嘉音(たなべ かのん) さん

稲枝東小学校 6年 小西 樺乃(こにし かの) さん

城南小学校 6年 石川 椿彩(いしかわ つばさ) さん

中学生の部

特選

彦根中学校 3年 相田 紗代(あいだ さよ) さん

中央中学校 3年 上田 麻梨亜(うえだ まりあ) さん

入選

彦根中学校 1年 村西 諒音(むらにし あきと) さん

中央中学校 2年 塩野 里桜(しおの りお) さん

中央中学校 3年 安田 あおい(やすだ あおい) さん

稲枝中学校 3年 嶋本 結衣(しまもと ゆい) さん

鳥居本中学校 3年 後藤 咲良(ごとう さくら) さん

一般の部

彦根総合高等学校 1年 寺村 厚希(てらむら あつき) さん

彦根総合高等学校 1年 西村 琉響(にしむら りゅのん) さん

作文部門総評

作文部門には、小学生の部一四五点、中学生の部三八点、一般の部四点の応募があり、応募総数は一八七点でした。学校の人権学習等での学びや自身の経験から得た気づき、今後の生き方に生かそうとする思いなどが素直に綴られていました。自分の弱さにも向き合いながら、どう自分と向き合うのか、違いや多様性を認め合うこととは、と自らに問いかける作品が多く、そのことが読み手の心に響くことにつながると感じました。

「人権尊重の思いを読み手に強く伝えようとしているか」「自らの経験に基づいているか」「自らの言葉を用いて論理的に文章を書いているか」等の観点をもとに、甲乙つけがたい作品の中から、特選、入選作品を選考しました。

 

【小学生の部】

学校や家庭での経験や、総合的な学習の時間、道徳科、人権に関わる学習や活動等の中で学んだことをもとに、自分の言動や友達との関わりを振り返ったり、日々の様々な場面で尊重されるべき人権について深く思いを至らせたりしている作品が多く見られました。友達や家族との言葉のやり取りから得た気づき、インターネットやSNSの課題、戦争についてなど、発達段階に応じて視野を広げ、誰もが幸せに生きる権利について、自分の言葉で伝えられていました。

また、学校での人権教育、家庭での大人との会話が子どもの人権意識を育む大切な機会となっていることを改めて実感しました。今後も子ども達が家庭、学校、地域の中で他者との温かなつながりを経験し、自尊感情を高めていってほしいと願います。

 

【中学生の部】

学校の人権学習での学びから、自らの生き方を振り返り、気付きや思いを力強く発信している作品が多く見られました。部落差別、性の多様性、いじめ問題、インターネットの中での人権侵害など、様々な切り口で学びを深めていることが伝わってきました。以前の自身の未熟さを振り返る姿、差別が生まれるのは価値観の違いを理解できないからで、まず身近なところから他者を理解していきたいなど、自分の生き方について触れながら理論的に訴える作品が多く、心に響きました

 

【一般の部】

四点と少ない応募でしたが、どの作品も丁寧に思いを綴られていました。私たちは他者との関係の中で生かされていることや、普段の何気ない暮らしの中で周囲に感謝の気持ちをもち、それを表すことが自身の幸せにつながるのだ、と気づかせていただきました。

また、人権侵害の例として「戦争」「SNS」など切り口は違っても、ただ単に「戦争はダメ」「SNS加害はダメ」ではなく、なぜそのようなことが起きるのか背景を考察し、その中で自身が学び、考えたことを表現されていました。

どの部も、「多様性を認め合おう」「他者を理解しよう」と訴えかける作品を見受けました。つい私たちは自分基準で「ふつうは・・・」と語ってしまいがちです。グローバルな世の中となり、「ふつう」の基準は、立場が変われば百八十度変わることもあります。多様性を認めることは自身の生き方の可能性を広げることにもつながります。様々な価値観や多様性を認め合い、一人一人が「自分らしく」生きることが実現するよう、強く念じています。

応募いただいた作品は、読まれた方に「人権とは」と、考えさせるきっかけを与えてくれます。何気ない日常生活の中で、人権の重みや人としての在り方を意識されていることが伝わる多くの作品に出会わせていただきました。また、作文を書くことで、改めて自身の人権意識を振り返り、考え直すことにつながったとの記述も見られたように、発信者にとっても大きな心の成長の機会となっています。これからも多くの方に自身の思いを文章で発信いただき、人権尊重の願いが広く確かに醸成される貴重な機会となることを願っています。

 

作文部門選考委員
    浅野 牧子
    武部 康広
    佐々木 幸男

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この記事に関するお問い合わせ先

企画振興部 人権政策課 人権啓発係

電話:0749-30-6115
ファックス:0749-24-8577

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