第2回 性の多様性 ~自分らしく生きることができる社会をみんなでつくっていきましょう ~ (2020年4月)

更新日:2020年04月03日

性のあり方は十人十色 ー あなたも多様性の一人です ー

「性」と聞くと、男性か女性のどちらかをイメージする人が多いかもしれません。けれど本来、性のあり方はとても多様で、明確に2つに分かれるようなものではありません。また恋愛の対象も異性だけとは限りません。同性を好きになる人もいれば、男女どちらにも恋愛感情を抱かない人もいます。

LGBTという言葉が広く知られるようになってきましたが、SOGIという言葉はご存知ですか。SOGIとは、性的指向(好きになる性)と性自認(こころの性)の英訳のアルファベットの頭文字を取った言葉で、すべての人がもっている性のあり方を表すものです。

自分の性別をどのように認識するか、どのような人を好きになるかは、人それぞれ違います。またそれを外見だけで判断することはできません。顔や性格、好きなものが一人ひとり違うように、性のあり方も様々です。性の多様性について知り、一人ひとりの性のあり方を尊重する気持ちを育みましょう。

今日からできること

SOGIを理由とする差別的な言動や嫌がらせのことを「SOGIハラ」といいます。一人ひとりのSOGIがどのようなものであれ、それを理由にいじめたり、からかったりしていい、ということは決してありません。

もしかすると、自分の何気ない一言で、知らないうちに周囲の誰かを傷つけていることがあるかもしれません。ちょっとした言葉の選び方や行動で、相手の気持ちを大きく変えることができます。多様性に関する知識があるかないかに関係なく、相手を尊重する意識を持つこと(その人がどうしてほしいかを考えること)が大切です。

知ることから始めましょう ー 多様性への理解を深める3つのステップ ー

性の多様性に関する人の意識や社会のあり方を見直すには、3つのステップがあると言われています。

 

第1のステップ    多様な性について、正しい知識を持つ

第2のステップ    自分の習慣や常識を変える

第3のステップ    周囲の理解者を増やす

 

自分の思いをきちんと受け止めてくれる人、安心感を与えてくれる人が身近にいれば、多くの人が、前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。

あなたは今、どのステップにいますか。あなたの行動が、身近な周囲を、そして社会を替えていくきっかけとなります。誰もが自分らしく輝きながら、夢や希望をもって安心して暮らせるまちを目指して、さあ、次のステップへ。

第38回全国中学生人権作文コンテスト 入賞作品の紹介

はーとふるメッセージ2019特選作品「認め合える 世の中へ」

彦根市はーとふるメッセージ2019   特選

                     西中学校   成宮  結太 さん

第38回全国中学生人権作文コンテストで、世界人権宣言70周年記念賞を受賞した「自分の種類とその性別」という作品をご紹介します。

ふとした日常の中で、自分に向けられる言葉に違和感を覚えていた作者。LGBTという言葉を知ったことをきっかけに、自身の性のあり方を深く見つめていきます。作者の思いが率直につづられた作品です。ぜひご一読ください。

 

世界人権宣言70周年記念賞受賞作品

「自分の種類とその性別」

佐賀県 白石町立白石中学校 3年

     小川   一花  さん

彦根市人権啓発資料 「ゆきどけ」 第55号

彦根市人権啓発資料「ゆきどけ」は、彦根市が昭和50年頃から発行している人権啓発冊子です。第55号では、性の多様性を特集しています。こちらも、あわせてご覧ください。

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次回テーマ:「新型コロナウイルス感染症による人権問題」(予定)

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