打撲や骨折

更新日:2019年10月12日

1.打撲したとき

危険な状態…すぐに救急車を呼びましょう。

  • 耳や鼻の穴から、血や水様の液体が出ている。
  • 頭をぶつけた直後から、意識状態がおかしい。
  • けいれんをおこしている。
  • 吐き気や嘔吐がある。
  • 息苦しさを訴えている。
  • 手足が動かず、麻痺している。

(1)強く頭を打った

タオルを枕にして頭をのせ真上をむいたまま寝ているイラスト

頭を揺さぶってはいけません。
嘔吐するようなら、吐きやすいように顔を横に向けます。

  • 左右の瞳の大きさや位置が違っていたり、意識状態が悪いときは、頭蓋内で出血しているおそれがあります。

(2)強く胸を打った

たたんだ布団の前に衣服をゆるめて上半身をおこしてすわり胸にタオルをあてているイラスト

衣服をゆるめ、呼吸を楽にしてあげます。
上半身を起こして安静にし、胸を冷たいタオル、氷嚢などで冷やし、静かに呼吸をさせます。

  • 呼吸困難になったときは、肺が破れて気胸になっているおそれがあります。
  • 呼吸や咳をしたときに胸が痛む場合は、肋骨を骨折しているおそれがあります。

(3)強く腹を打った

ベルトをはずし膝の下に布団をいれ足をのせているイラスト

衣服をゆるめ、膝の下に座布団や枕などを入れて膝を曲げると腹部の緊張が和らぎます。
顔面が蒼白になったり、冷や汗をかいたりしてショックの症状が出ていたらショックの対処をします。「止血の処置」の「ショックをおこしたら」を参照してください。

  • 医師の診察を受けるまでは、飲食してはいけません。

(4)強く首、背中、腰を打った

丸めた枕などで頭と身体をおさえてあおむけに寝ているイラスト

首の骨や背骨、脊髄が傷ついているおそれがありますので、体を揺さぶってはいけません。
硬い平坦な場所に、あお向けに寝かせ安静にします。
枕や丸めた座布団で頭を挟み、動かないようにします。

  • ベッドなど柔らかい場所は体が沈みこみ、背骨が曲がるので適しません。

(5)強く手や足を打った

腕にガーゼをまき氷嚢でひやしているイラスト

外傷がある場合は、傷口を水道水などで洗い、ガーゼをあて止血した後に氷嚢などで冷やします。
外傷がなければ、打撲した部位を濡れたタオルや氷嚢などで冷やします。

2.骨折したとき

右腕に布のようなものをまきひもで固定して曲げ左手で支えているイラスト
右足をのばし布のようなものをまきひもで結び固定して横になっているイラスト
  • 傷や出血があればその手当を行い、腫れや変形、強い痛みがないか観察します。
  • 骨折をした部位が衣服の下の場合は、手当ができるように必要なだけハサミなどで切ります。
  • 手当をしているときは、話しかけて不安を和らげるようにしましょう。
  • 骨折した部位の上と下の関節よりも長い副木(添え木)をあてて固定します。
  • 副木の代用として、座布団、ダンボール、週刊誌、傘などが使えます。
  • 副木の上から三角巾や、タオル、手ぬぐい、包帯、テープなどで巻きつけて、しっかりと固定し、静かに病院に連れて行きましょう。
  • 副木での固定が難しいときは、毛布などを使って骨折部位を動かさないように注意して病院へ運びます。

この記事に関するお問い合わせ先

消防署 本署

電話:0749-22-6119
ファックス:0749-22-9427

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