《2021》標語部門 入賞作品
今年度も、市民の皆さんから、「はーとふるメッセージ」を募集しましたところ、作文部門、標語部門、ポスター・絵手紙部門の3部門、合わせて874点のすばらしい作品が寄せられました。どの作品も、あらゆる人権問題を解決していこうとする決意や、人権尊重の願いがこめられたものばかりでした。
本作品集は応募いただいた作品の中から選ばれた54点の入賞作品を掲載し、身近にある人権問題に気づき、人権が尊重されるまちづくりについて考えるきっかけとなることを願い作成いたしました。作者の思いが詰まったこれらの作品を、さまざまな機会で学習・啓発の資料として多くのみなさまに活用していただければ幸いです。
ご応募いただきました皆様ならびにご協力を賜りました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
標語部門
学年等は応募当時のものです。
小学生の部
特選
ともだちのえがお大すき じぶんのえがおも大すき | 金城小学校 1年 尾本 愛理(おもと あいり) さん |
みつけたら いじめの草を ひっこぬけ | 旭森小学校 4年 山 陽向(たかやま ひなた) さん |
入選
あいさつは なかよくなれる まほうだね | 亀山小学校 2年 井 玲奈(つじい れな) さん |
みんながね ちがうところが あっていい | 旭森小学校 3年 河野 雅(こうの みやび) さん |
広い世界 個性いろどる 出会いあり | 稲枝東小学校 5年 中川 未羽(なかがわ みう) さん |
気がついた そのときふみだす 第一歩 | 城東小学校 6年 関 晴香(せき はるか) さん |
中学生の部
特選
人権の 「あい」ことばとは 認め合い | 彦根中学校 1年 森 來夢(もり ななみ) さん |
君だけが できることも あるんだよ | 南中学校 2年 木村 彪紅(きむら びゃくや) さん |
入選
あなたはね 一人じゃないよ 大丈夫 | 南中学校 2年 佐野 心優(さの みゆ) さん |
いじりはね いじめの小さな 種になる | 西中学校 3年 水田 和航(みずた わたる) さん |
三密を 避けても心は 離れない | 南中学校 3年 石野 稜空(いしの りく) さん |
思いやり 心を支える プレゼント | 南中学校 3年 西堀 有咲(にしぼり ありさ) さん |
一般の部
特選
君がいる ただそれだけで 十分さ | ジョイソン・セイフティ・システムズ・サービス株式会社 青山 純子(あおやま じゅんこ) さん |
ありがとう 優しい言葉 心のカイロ | 株式会社ブリヂストン彦根工場 浅居 祐一(あさい ゆういち) さん |
入選
SNS 悪口ひとつで SOS | 東びわこ農業協同組合 小西 雄二郎(こにし ゆうじろう) さん |
増やそうよ 地域の和と輪 五輪のように | 東びわこ農業協同組合 岩崎 里歩(いわさき りほ) さん |
鍛えよう 腕より心の 力こぶ | 株式会社ブリヂストン彦根工場 押谷 浩司(おしたに ひろし) さん |
ほっとする そのぬくもりに いだかれる | (個人応募) 高橋 時子(たかはし ときこ) さん |
標語部門総評
標語部門には、小学生の部248点、中学生の部88点、一般の部44点、総数380点の応募がありました。どの作品にも身近な生活と結び付けた、人権尊重の強い思いや願いが感じられました。
「はーとふるメッセージ」の趣旨は、「人権について考える機会を提供する」とともに、「啓発に活用し、人権意識の高揚とあらゆる人権問題の解決に資する」ことです。応募いただいたみなさんが、自分の普段の生活の中で感じた互いの人権を守ることの大切さや人と人とのつながりの大切さなど、標語を考えることで改めて人権について考え、人権意識を高めていただいたと思います。そして、一人ひとりの人権が尊重され、差別のない明るく住みよいまちづくりをめざす強い思いや願いをこめて、心温まるメッセージとして作ってくださったと思います。
小学生の部では、「ありがとう」「笑顔」「あいさつ」など人と人とのつながりによって感じる喜びや楽しさ、「言葉」は人を助けることも傷つけることもあること、「いじめ」は絶対に許さないという強い決意などについて、各学年の発達段階に応じた素直な表現の作品が多く見られました。
中学生の部では、小学生の部に見られたことに加えて、「思いやり」「優しさ」など人と接する上で大切にしたいことや、「一人じゃない」「一緒に」「みんなで」など自分も他者も大切にしたいというメッセージ性を持ったもの、日常生活の中での何気ない言動について考えてみようと呼びかけるものなど、より広い視点から人権について考え、積極的な行動を呼びかける作品が多く見られました。
一般の部では、「絆」「和」「輪」など地域での人と人との心のつながりや、明るく住みよいまちづくりのために一人ひとりが心がけたいことなどを工夫した表現で標語にしてくださった作品が多く見られました。さらに、「SNS」「コロナ」「ジェンダー」「外国人」「ハラスメント」など今の社会全体で取り組まなければならない人権問題について考え、応募してくださった作品も見られました。
各部ごとに審査をしましたが、基準としたことは「啓発に活用する」ものですから、標語を見たときに意味がわかりやすく、自分事として受け止められるか、また、「〇〇しない」だけではなく「〇〇する」「〇〇しよう」と積極的に行動に移そうという意欲が高まる標語になっているかということです。そのため入賞作品は、明るくポジティブな気持ちが高まるような作品となっています。これらの標語を見た人たちが、人権意識を高め、差別のない明るく住みよいまちづくりの主体者として積極的に行動に移してくださることを期待しています。
また、標語という短い表現ですから、より印象に残るようなメッセージとなっているかということも大切です。思いや願いを素直にそのまま表現するだけでなく、ちょっとした表現の工夫があったり、「五・七・五」にとらわれず自由なリズムであったりということもいいと思います。
これからも多くの方が、人権尊重の熱い思いや願いを標語にして応募してくださり、彦根市に温かい心があふれる(はーとふる)ことを願っています。
標語部門選考委員
田口 全男
東 幸子
前田 利幸
更新日:2022年04月07日