市民文芸作品入選集
随筆・評論
角省三 中島伸男 山口育子 :選
 

 特 選 
平田町   三宅春代
中藪一丁目   中村速男
高宮町   木村泰崇
 入 選 
佐和山町   松本澄子
平田町   三宅友三郎
下矢倉町   勝見久子
竹ヶ鼻町   井上真砂子
京町三丁目   西沢三郎
東沼波町   郡田和夫


<総 評>
 昨年より一篇少ない十八篇の応募であった。それぞれの作品に込められた人生模様や人間関係の綾の中に、つい引きこまれてしまった。
 しかし、そうした日常生活や回顧録もよいが、それ等を離れたところにも格好のテーマは幾つもあり、掘り起こせば興味深い題材も沢山あると思う。歴史、文化や自然の営みなど、視野を広く持つことは書き手の心を豊かにし、それを追求することが個性を磨き、それぞれの人生観をより深いものに高めると思う。
 その他気づいた点を言えば、
(一) 題名を読めば内容のわかるのも悪くはないが、そこはもうひと工夫欲しい。
(二) 単に書き連ねるだけでなく、起承転結など文章構成も考える。
(三) 誤字が無いかどうか、句読点、読点への配慮など更なる推敲に努める。
(四) 原稿用紙五枚を有効に使い切って、思いのたけを全てぶちまけることが必要。
 などである。
 言いたいこと、伝えたいことが曇りなく読み手に伝わるかどうか「まず伝わってこそ文章」という原点に立ちかえりたいものである。
(角省三)

 
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