市民文芸作品入選集
随筆・評論
角 省三 中島 伸男 山口 育子 :選
 

特選
東近江市   松本 ちずる
中薮一丁目   中村 速男
後三条町   三宅 春代
 
入選
大東町   水樹 周一郎
佐和山町   松本 澄子
芹川町   木村 弘和
地蔵町   小宮 俊昭
犬上郡
多賀町
  木村 泰崇
大薮町   外村 輝夫
 
佳作
犬上郡
甲良町
  上野 初子
小野町   小野 和子
高宮町   細田 綾子
稲里町   赤田 恒夫


<総評>

 応募作品は何れも力作揃いでありました。二十編の作品の内容は、家族に関わるもの六編、介護、病気、趣味、友情、記行文、体験談が各二編、望郷、老いに関わるもの各一編、と高齢化社会を反映したものが多かった。
 書店で本を手に取り、これ買ってみようかなと考えるには一寸した決断力が必要となる。同じように、作品集を手にした人に、その文章を読んでもらうには、何かが必要となる。
 先ず作品の題名が馴染み易いかどうか、はっとするような不思議な題名に興味が湧くかどうかなどがある。次いで、文章の書き出しが分かり易く、読む人の心によく伝わるかどうかである。更に文章の前半が滑らかに運ばれ、読む人の共感が得られるかどうかである。そして、最後には推敲を重ねた末の結び、又は余韻が残るようなひと工夫が欲しいものである。
 時節柄、善良な市民が明るい将来を展望できるような、そして自分の人生や生活と、前向きに向き合えるような作品を今後も期待したい。

(角 省三)

 
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