2月28日プレスリリース:令和4年度彦根藩資料調査研究会公開研究会を開催します

更新日:2024年09月02日

HP番号: 22003

このたび、彦根城博物館において、公開研究会「殿様の外出-井伊家十代当主直幸による鷹狩りと寺社参詣を中心に-」を開催いたします。

趣旨

彦根城博物館では、令和3年度から5か年計画で、「殿様の日常生活」の解明を研究テーマとする彦根藩資料調査研究会を組織しました。本研究会は、国から文化芸術振興費補助金(文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業)を受けて、外部の日本史研究者と共同で、井伊家当主(殿様)の生活実態の全体像の解明に取り組んでいます。
本研究会が主な分析対象としている史料が「側役日記(そばやくにっき)」(彦根藩井伊家文書)と呼ばれる、殿様の側でその政務活動を補佐した側役(彦根藩士)が記した業務日誌です。この日誌は、御殿の政務空間における殿様の行動を具体的に伝える重要な史料であり、当館に約70冊が伝来しています。このうち、半数以上が井伊家10代当主直幸(なおひで)の時代に連続して作成されていることから、本研究会ではまず井伊直幸に焦点を当てて分析を進めることとし、令和4年度も昨年度に引き続き同史料の研究を進めてきました。
本年度末に開催する研究会は、広く市民等も参加可能な公開研究会とし、これまでの分析で明らかになった井伊直幸の外出について取り上げることとします。直幸は、他の井伊家当主と同様に、彦根に在国している間、鷹を使って獲物を捕る鷹狩りや、井伊家の菩提寺である清凉寺への寺社参詣などをたびたび行いました。これらの外出において直幸は、どの道を通って目的地へと向かい、道中や目的地では具体的に何をしていたのでしょうか、またこれらをどのような人たちが支えたのでしょうか、こうした点を詳細に明らかにし、紹介します。

日時・タイトル・発表者

令和5年(2023年)3月26日(日曜日)
午後1時~午後4時30分

  • 「『側役日記』から見る井伊家の鷹狩り」
    竹内光久(当館学芸員)
  • 「井伊家十代当主直幸の寺社参詣」
    北野智也(当館学芸員)
  • 「『側役日記』に見る馬―明和五年の記事を中心に―」
    並木昌史氏(徳川美術館学芸部マネージャー(学芸員))
  • 質疑応答・全体討論
    司会:渡辺恒一(当館学芸員)

タイトルは変更になる場合があります。

会場・費用など

会場:彦根城博物館/能舞台正面見所
定員:60名(当日受付先着順、受付は午後0時30分~)
受講料:500円

関連展示

本公開研究会で取り上げる古文書の一部を展示します
会場:彦根城博物館/展示室6
会期:令和5年3月18日(土曜日)~令和5年5月15日(月曜日)

展示室の入室には別途観覧料が必要です
(通常500円、一部休室の4月18日(火曜日)・19日(水曜日)は300円)

関連ページ

報道資料

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会事務局 彦根城博物館 学芸史料課史料係

電話:0749-22-6100
ファックス:0749-22-6520

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