子宮頸がんについて
子宮頸がんとは
子宮の入口(頸部)にできるがんで、ほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)いうウイルスの感染が原因で発症することが分かっています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)とは、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。感染しても大部分は自然に排除されますが、5~10年以上経て一部がんの発症につながることがあります。
日本では、年間約11,000人が子宮頸がんにかかり、約3,000人が子宮頸がんで亡くなっています。20歳代後半から増加しはじめ、特に30歳から50歳代で多くなります。20歳代と30歳代の女性では最も罹患する人が多いがんです。
早期の子宮頸がんやがんになる前の状態は自覚症状がないことがほとんどです。そのため、子宮頸がん検診を自覚症状がないうちに受けることが大事です。
また子宮頸がんは、予防するワクチンもあります。ワクチン接種でHPVの感染を100%予防できるわけではないため、ワクチン接種を受けたとしても、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。ワクチンに関して詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)定期予防接種について
子宮頸がん検診について
1.対象者
20歳以上の女性
2.受診間隔
2年度に1回の受診。(昨年度市の子宮頸がん検診を受けていない人)
3.料金
4.検診内容
(1)視診・内診

下着を脱いで内診台に上がった状態で、子宮頸部を調べます。
視診は膣鏡を使って子宮頸部を診察します。
内診では、子宮や卵巣に腫れがないか診察します。
(2)細胞診
ブラシを挿入し、子宮頸部の粘膜から細胞を採取します。
(3)後日、届く結果を確認する
受診後、検診結果が届きます。
☆検診で「要精密検査」となった場合、その後必ず精密検査を受けてください。
(注意)がんではないのに「要精密検査」と判定される場合やがんがあるのに見つけられない場合もあります。
5.受診ができない人
- 生理中の人
- 不正出血などの自覚症状がある人 ⇒すぐに医療機関へ受診してください。
- 子宮をすべて摘出した人
- 現在、子宮頸がんや異形成で治療中もしくは経過観察中の人
3つの受診方法
医療機関検診・バス健診・パック健診のいずれかを選び受診してください。
(1)医療機関検診【年間を通して実施】
医療機関が開院している時に受診できます。
予約・受診方法は、各病院に確認する必要があります。
(2)バス健診【6月~12月まで実施】
子宮頸がん検診だけでも受診できます。
(3)パック健診【6月~翌年1月まで実施】
子宮頸がん検診以外のがん検診もセットで受ける必要があります。
更新日:2025年05月21日